モーニング (パチスロ)
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モーニングあるいはモーニングサービスは、朝開店時の稼働を上げるために店が行ったサービスのことを言うパチンコ・パチスロ用語である。2000年代には一斉に自粛となって、2006年現在はほとんど行われていない。
[編集] パチンコの場合
『アレジン』や『エキサイト』(いずれも藤商事)など、朝一番に台の電源を入れるときに一定の割合で連チャンゾーンに入る機種があった。そういった台では朝一番に打ち始めることで少ない投資で勝つことができた。
[編集] パチスロの場合
朝開店時に、ボーナスフラグがすでに成立した状態にしてあった。開店時の稼働をあげるため、客寄せとしてパチンコとならんで店がセットしていた。
開店時には数分前に客を店に入れて席に着かせ、コインを1000円分購入してから店員が台の電源を入れる店が多かったが、それをしない店は告知ランプを断線させたりすることもあった(『ジャグラー』など)。ただし、モーニングの食い逃げ(モーニングで仕込んであるビッグボーナスでメダルを得て、直後にゲームを即時終了させて景品に交換する行為)を防ぐため、換金は開店の1~2時間後から開始としている店が普通であった。モーニングのセットは機械を用いた打ち込みによって行うことが多く、そのための機械(「打ち込み機」と称した)も販売されていた。
しかし、1996年よりモーニングのセットが、警察の取り締まり対象となった。翌年1997年には福井市の業者が裁判にかけられ、罰金10万円の判決を言い渡されている(控訴は棄却され、上告中)。
[編集] リセットモーニング
一部機種(主にストック機)では設定変更に伴ってST解除ゲーム数を再設定し、一定の割合で当選確率の高い(解除ゲーム数の少ない)テーブルを選択する機種(『主役は銭形』・『麻雀物語2』・『ジャイアントパルサー』など)や、フェイク前兆に入りやすい機種(『吉宗』・『押忍!番長』など)、STゲーム数は変更されないものの必ず高確率状態からスタートする台(『おそ松くん』など)があり、朝一の挙動が似ていることから、同様にこう呼ばれることもある(「リセットモーニング(リセモ、RM)」とも呼ぶ)。古くは『アニマル』の朝イチ天国モードスタート(フルーツ役が終了した状態→高率で高確モードへ入る)などもリセモの代表例として挙げられる。
こういった機種では、設定変更が比較的判別しやすいため、朝一番の稼働が上がりやすい。5号機においても、リプレイタイム抽選状態から始まる(『超お父さん』・『快盗天使ツインエンジェル』・『赤ドン』など)、次回ボーナスまで継続するリプレイタイム当選状態から始まる(『ホークIII』)などのシステムが存在する。