メロン・リキュール
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ミドリ・メロン・リキュール | |
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基本情報 | |
種類 | メロン・リキュール |
詳細分類 | 果実系のリキュール |
度数 | 17~23度 |
発泡 | |
主原料 | メロン |
副原料 | |
原産国 | 日本・オランダ |
原産地 | |
製造元 | サントリー・ボルス他 |
販売元 | |
詳細情報 | |
糖度 | |
日本酒度 | |
エキス分 | 14~45% |
残糖量 | |
酸度 | |
初期比重 | |
最終比重 | |
IBU(苦み) | |
色 | 緑 |
蒸留 | |
熟成 | |
呼称統制 | |
格付け | |
備考 |
メロン・リキュールは、メロンを原材料としたリキュールの総称。主な生産国は日本、オランダ。おおよそアルコール度数は17~23度、エキス分は14~45%。
目次 |
[編集] 起源
初めてメロン・リキュールが作られたのは1964年である。日本のサントリーが発売したヘルメス・メロン・リキュールが世界初の製品とされている。メロン・リキュールは1971年に、日本では初めて行われた国際バーテンダー協会による世界大会の際に多くのバーテンダーに認知されるようになり、世界的に広く愛飲されることとなった。その後、1978年にサントリーがミドリ・メロン・リキュールを発売。これは従来品に残るウリ科独特の青臭さを低減した完成度の高いリキュールであり、日本を代表する銘酒の一つとして各国に広まった。現在では約30カ国に輸出されている。
[編集] さまざまなメロン・リキュール
いずれもマスクメロンやハニーデューメロンを原材料としており、その爽やかな甘み、美しい色彩を意識した作りとなっている。ブルーキュラソーなどと同様、その色彩を重視したカクテルが多いリキュールの一つである。
[編集] ヘルメス・メロン・リキュール
- 1964年にサントリーが発売した世界初のメロン・リキュール。アルコール度数は22度、エキス分は45%。
[編集] ミドリ・メロン・リキュール
- 1971年の世界大会後に、ヘルメス・メロン・リキュールと同じくサントリーが発売したメロン・リキュール。非常に高品質のリキュールで、文献ではしばしばメロン・リキュールの代表格として記述される。原材料は日本静岡県産のマスクメロンなど。アルコール度数は23度、エキス分は21%。
[編集] ボルス・メロン・リキュール
[編集] デ・カイパー・メロン・リキュール
- オランダのデ・カイパー社が製造するリキュール。マスクメロンを使用。アルコール24度、エキス分26%。
[編集] アペリティフ・オ・メロン
[編集] メロン・リキュールを使用したカクテル
- メロン・ボール
- ウォッカ、オレンジジュースを用いた非常にフルーティーなカクテル。メロン・リキュールを用いたカクテルの代表格。
- メロン・リキュール60ml、ウォッカ30ml、オレンジジュース120mlをタンブラーに注ぎ、氷を入れてステアする。
- セックス・オン・ザ・ビーチ
- 映画「カクテル」に登場することで有名になったカクテル。ウォッカとパイナップルジュースを主に、クレーム・ド・フランボワーズもしくはグレナデン・シロップを用いて作られる。
- ミドリ・マルガリータ
- マルガリータの亜流となるカクテル。マルガリータレシピ中のホワイトキュラソーをメロン・リキュールで置換する。
- グリーンピース
- メロン・リキュールにブルーキュラソー、パイナップルジュース、レモンジュース、それに生クリームをブレンドした飲みやすいカクテル。甘口。
- メロン・フィズ
メロン・リキュールをフィズスタイルにしたカクテル。
これらの他にも香りづけ、色づけとしてさまざまなカクテルに添加され、レシピのバリエーションを豊かなものにしている。
[編集] 参考文献
- 渡辺一也 監修 『決定版 リキュール&カクテル大辞典』 ナツメ社、2004年。 ISBN 4-8143-3734-2
- 小島武彦 監修 『リキュールで楽しむカクテル321 第2刷』 日本文芸社、2004年。 ISBN 4-537-20233-5
- 澤井慶明 監修 『カクテルの事典 COCKTAIL BOOK』 成美堂出版、1998年。 ISBN 4-415-08348-x
- 大槻健二 監修 『リキュールとカクテルの辞典』 成美堂出版、1999年。ISBN 4-415-00835-6
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- MIDORI melon liqueur ミドリ・メロン・リキュール公式サイト(英語)
- ミドリ - Liqueur&Cocktail - サントリー