メガマウス
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?メガマウス | |||||||||||||||||||||||||||
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Megachasma pelagios |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Megachasma pelagios Compagno & Struhsaker, 1983 |
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英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Megamouth Shark |
メガマウス Megachasma pelagios (メガマウスザメとも、英名:Megamouth Shark、メガマウス・シャーク)は、ネズミザメ目メガマウス科 Megachasmidae に属するサメ。大きな口をしていることからメガマウスと呼ばれている。古い形態を保ったサメで、 現代に繁栄しているサメの形態とはかなり異なる点が多い。 太平洋やインド洋など熱帯から温帯の深海に生息し、プランクトンを食べている。昼は水深100~200m 程度のところにおり、夜間に浅いところまで浮上してくるとされるが、メガマウスの捕獲例は世界でも40しかなく、また深海に生息していることから死体が漂着するのは極めて稀で、生態は未解明な部分が多い。
[編集] 日本での捕獲記録
- 1994年11月29日 福岡市東区和白浜に♀の個体が漂着した、バードウォッチングをしていた尾上氏がすでに死んでいるメガマウスを発見する。メスのメガマウスは世界で初めてということもあり注目されたが子供は見つからなかった。現在(2007年)も「マリンワールド海の中道」においてホルマリン標本が展示されている。
- 2003年8月7日 静岡県御前崎市御前崎沖の駿河湾にて、巻き網で体長4.6 m、体重460 kgの♂の個体が捕獲され、沼津港に水揚げされた後、東海大学海洋学部が解剖を実施、「東海大学海洋科学博物館」において剥製が展示されている。
- 2005年1月23日 三重県度会郡紀勢町錦沖にて巻き網で体長5.28 mの♀の個体が捕獲され、「鳥羽水族館」で剥製が展示されている。
- 2006年5月 神奈川県湯河原町沖の相模湾で体長5.6 m、体重1,200kgの♀の個体が定置網に掛かって死に、「京急油壺マリンパーク」(神奈川県三浦市)で解剖された。(2007年4月19日から標本展示)
- 2007年6月7日 静岡県賀茂郡東伊豆町北川沖の相模灘で定置網に♀が混獲。連絡を受けた下田海中水族館の職員が確認。輸送方法や飼育環境の準備を整えることが出来ないため、飼育は断念。今後の調査のために標識を付けて放流した。海中で元気に泳ぐ姿の撮影に成功したのは世界で2例目、日本では初めて。[1]
- 2007年7月9日 茨城県東沖700キロで巻き網船が体長約4 m、体重450kgの♀の個体漁獲し、11日に石巻魚市場(宮城県石巻市魚町)に水揚げされた。日本では12例目、世界では40例目となる。[2]
[編集] 脚注
- ^ "生体のメガマウスが混獲されました!" 2007-06-11. 2008年4月8日閲覧.
- ^ 三陸河北新報社 (2007-07-18). "サメ希少種メガマウス水揚げ" 2008年5月11日閲覧.