ミッキーのマジカルアドベンチャー
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『ミッキーのマジカルアドベンチャー』は1992年11月20日にカプコンよりスーパーファミコン用ソフトとして発売されたアクションゲーム。ディズニーキャラクターのミッキーマウスが不思議な世界で大冒険を繰り広げる。後にゲームシステムを受け継いだシリーズ作品が2作発売された。
2002年8月9日にはプレーヤーキャラクターとしてミニーマウスを選択可能とし、2人対戦用ミニゲームの追加を行ったゲームボーイアドバンス版が『ミッキーとミニーのマジカルクエスト』のタイトルで任天堂より発売された(「マジカルクエスト」というのは元々は海外版の名称)。
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[編集] ストーリー
キャッチボールをして遊んでいた、ミッキー・ドナルド・グーフィー・プルート。しかし、プルートがグーフィーの投げたボールを取りに行ったまま、戻ってこない。ミッキーは一人でプルートを探すうちに崖から転落、不思議な世界に迷い込んでしまう。この世界の住人である魔法使いのおじいさんの話によると、どうやらプルートは不思議な世界を支配しているピート皇帝にさらわれてしまったらしい。しかもピート皇帝はさらった者を悪い魔法の実験台にしているという。ミッキーはプルートを助けるためさっそくピート皇帝の城に向かうが・・・。
[編集] ゲームの概要
横スクロール方式のアクションゲーム。ジャンプ、踏みつけ、ブロックや敵を持つ・投げるといったアクション、そして道中で手に入れることができる「コスチューム」による能力を駆使して6つのステージを順番にクリアしていく。ディズニーらしいきめの細かいグラフィックやキャラクターの豊富なアニメーションパターン、格調高いBGMが特徴である。2人プレイモードも用意されているが同時プレイはできず、ただ交替で遊ぶだけとなる。
カプコンのアクションゲームは総じて難易度が高い作品が多いが、この作品ではライフ制を採用しコンティニュー回数の制限を無くすなど、対象となる層を想定して難易度を下げている。ゲーム難易度も、イージー・ノーマル・ハードからえらぶことが可能。それでもライフ回復アイテムの出現頻度が少ないこと、パスワードコンティニューには対応していないなどの点からキャラクターゲームとしてはやや難易度が高い部類に入る。演出やギミックに於いて、前年に同社より発売された「超魔界村」に類似する部分が見受けられる。
[編集] コスチューム
旅の途中で手に入るコスチュームを使って変身すると特殊な能力を使うことができる。この能力を使わないと先に進めない場所もある。
- ノーマル
- いつもの赤いズボンと黄色い靴のミッキーマウス。箱や気絶させた敵を持ったり、投げたりすることができる。
- ウィザード(Stage2~)
- 指先から魔法を発射して攻撃(ためた長さによって強さが異なる)ができるが、ゲージがなくなると使用できない。水の中でも息ができる。魔法のランプで回復。専用アイテムでゲージの使用量が減らせる。
- ファイアーマン(Stage3~)
- ホースから噴き出る水で敵をやっつけたり、炎を消したり、ブロックを動かすこともできる。ゲージがなくなると使用できない。消火栓で回復。専用アイテムでゲージの使用量が減らせる。
- クライマー(Stage4~)
- ロープを足場に掛けて上ったり、ブロックにぶら下がったり、箱や敵を引き寄せる事ができる。唯一、ゲージが減らないコスチューム。
[編集] ステージ構成
- 1ステージ 天空の木
- 巨大なツタが絡まる雲の上の世界がスタート地点。ミッキーはここで魔法使いのおじいさんと出会い、プルートがピート皇帝の城にいることを知らされる。雲の世界を抜けた後は地上の水辺へと進む。
- 2ステージ 魔法の森
- 葉っぱのお化けや大口の魚など不気味な生物がうごめく薄暗い森。ここでおじいさんから「ウィザード」のコスチュームを貰うことができる。
- 3ステージ 炎の地底
- 炎が燃え盛る地底の世界。ここでは「ファイアーマン」のコスチュームが手に入る。
- 4ステージ 風の岩山
- 強風が吹き抜ける険しい山の頂。スタート地点でプルートを探していたグーフィーから「クライマー」のコスチュームが貰える。
- 5ステージ 氷の谷
- 何もかもが凍りつき、地面はツルツル滑る氷の世界。空に浮かぶオーロラは綺麗だけど足元には要注意。
- 6ステージ ピートの城
- 邪悪と闇に満ちた広大な城。手下たちを蹴散らし、罠を掻い潜って進めばピート皇帝との決戦が待っている。
- ステージは一度クリアすると再度挑戦することができない。
- 3ステージまでは中ボスがいる。6ステージで再び対戦することもある。