マイケル・ジャクソンの外観
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[編集] 整形
「マイケルは整形をしすぎているのではないか」とよく言われる。アメリカの芸能界では整形はそれほど珍しい事ではないのだが、彼の場合は元の黒人の顔からかけ離れてしまったために色々と言われる。これに関してもゴシップは多く、1992年にデイリー・ミラー誌がマイケルの顔を醜く加工した写真を掲載し話題となり、1998年正式に謝罪した。
整形をし始めたきっかけは1979年のステージの床に鼻をぶつけ骨折するという事故であると言われる。この事故の為手術せざるを得ない状況になっていたため手術をし、「オフ・ザ・ウォール」のジャケットでは以前よりも小さくなった鼻を見ることが出来る。しかし、医者が不適切な手術を行ったため呼吸困難をマイケルは訴え、再手術が行われた。80年代初め頃、マイケルの整形を担当していたのはコマーシャル撮影時に負ったやけどを治療した、美容外科医スティーブン・ホフラン医師だった。
ジャクソンには、彼の外観を修正するための複数の形成外科手術手続きがあった。「スリラー」の頃には鼻が細く高くなり、「バッド」の頃には顎に中裂が入り、鼻も上を向くようになった。それからは鼻筋がどんどん細くなっていき、やや低くなっていく。2000年代からは、鼻筋がやや太く戻ったようである。 これらの整形について、マイケルは2003年の「マイケルジャクソンの真実」のマーティン・バシールのインタビューで「覚えているだけで2回」「顔の変形は成長したんだ」と言及している。ただし、正確にはマイケルは3つの手術を受けたと主張している。マイケルは、顎の中裂に言及することをしばしば怠る。しかしながら、彼は1988年の自伝「Moon Walk」でこの手術を言及している。マイケルは1986年のインタビューにて顎の手術を行った理由をいくつか述べているが、主な理由は「大人びて見えるから」である。
「マイケル・ジャクソンの真実」の著者J・ランディ・タラボレッリは「マイケルが最初に整形をしたのは、ステージで転んだのが原因で、医学的な理由だった。最初の手術の後その結果が気に入って、整形を繰り返すようになったのではないか」と述べている。2回目の手術は、より高音を出すための鼻の手術で、マイケル自身も認めている。回数に関する疑いは裁判でもマイケルが嘘をついているのではないかとして問われたが、やけどの治療であると弁護側は述べたとされる。ちなみに鼻の整形を繰り返した理由は一種の中毒というよりメンテナンス要素が大きかったのではないか、という意見も多数ある。現に、整形手術をすると程度によるがメンテナンスを必要とする。
鼻の整形に関しては、幼少時、父親がマイケルの顔を見ては「なんだそのでかい鼻は。俺の家系(遺伝子)からではない」と散々罵倒された劣等感の反動からくる補償行為だとも言われている。あるいは、マイケル本人や他の家族は否定しているが、姉のラトーヤ・ジャクソンがマイケルは親戚に性的虐待を受けていたと述べているため性自認の揺らぎという説もある。また、兄のジャーメイン・ジャクソンは「元の肌の色は間違っていたのかい?」という曲を書いた事があるため、黒人としての顔形が嫌だったという説もある。自分の顔が老けるのが嫌だったという説もある。
[編集] 白い黒人
「スリラー」の発売頃から肌が白くなり初め、「デンジャラス」の頃完全に白くなったことについては、マイケル本人が1993年のオプラ・ウィンフリー・トークショーで、病気によるものであると告白している[1]。2003年には狼瘡(ろうそう)患者支援団体および研究機関へのチャリティーイベントに出席したこともある。現在マイケルは爪に色素が残っているのみである。なお、現在の美容整形技術で全身の皮膚を白くするのは不可能である。
マイケルが患っているとされる病気は、尋常性白斑(vitiligo、vulgaris、しろなまず、白皮)という父方の病気で、皮膚の色素の一部分がぬけて、それが徐々に広がっていく(全身に広がってしまう事もある)自己免疫疾患である。彼の父親はアフリカン・アメリカンではあるが、青い目をするなどいくらか白人が混じっている(これはマイケルの子供達がなぜ白いかを論証する)。マイケルは天気の良い日には肌を守るため黒い傘をさしており、マスクを付けたりサングラスをかけることもしばしばである。
ボビー・テイラーは、マイケルが子供の頃シャワーを浴びる姿を見たとき、体中に白い斑点があったと語っている。当時はまだ体の一部だけだったようである。初めのうちは黒いファンデーションで隠せる程度であったが、やがて隠せなくなりやむを得ず白いファンデーションを使うようになったという。「Dangerous」を歌っている最中にズボンに白いファンデーションが付いてしまった映像もある。疑う声も一部にあるが、マイケル・ジャクソンの1993年の性的虐待疑惑では性器の白斑が問題となっており、警察が公式に病気であると認めている以上は間違いないと言って良い。なおこの疑惑では結果的に少年の証言と実際にマイケルの性器にある白斑は一致しなかった。
日本ではほとんど知られていないが、黒人の罹患率は2%強にもなる(en.Wiki、他参照)。原因としては免疫障害、自律神経障害、ストレスなどの説がある。本来免疫というのは体の外部から侵入してくる非自己(ウイルスなど)と自己を区別して、非自己を排除する働きをするのが一般的なのだが、自己であるはずのメラニン細胞を攻撃、破壊または機能が低下してメラニンを作れなくしてしまい、その結果、皮膚が色抜けして白くなるというもの。メラニンを作れなくなった細胞は紫外線に対し無防備になり、皮膚癌などを防ぐため日焼け止めを塗布等の処置をしなければならない。治療法は、レーザー治療(白斑付近のメラノサイトを刺激し白皮膚に色を甦らせる)、ドライアイス凍結療法、紫外線療法、外用薬などがある。また、体の50パーセント以上に白斑がみられる患者の場合、monobenzoneなどの塗り薬を正常な皮膚に塗布し残りの正常な皮膚から色素をぬく方法(体の色を均一化)が取られる事もある。{関連ページ アルビノ}
[編集] 髪型
もともとジャクソン5の頃、マイケル・ジャクソンの髪は典型的なアフロであった。しかし、スリラーの頃からだんだんと直線的になりだし、ユー・アー・ナット・アローンの画像では完全なストレートになっている。これについて一部では1984年のCM撮影中の火傷のために髪の毛が失われてしまったため、ウィッグを付けているのではないかという噂がある。しかし、「ゴースト」のショートフィルムのクレジットの映像では、確かに髪は無いが青い頭皮をしており、実際には髪の毛があるが役作りのため髪を剃ったことがあるだけとみられる。