ポンパ
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ポンパ(POMPA)とは、かつて日立製作所が製造・販売していたカラーテレビの商品名である。電源のスイッチを「ポン」と入れると、画面に映像が「パッ」と出ることから命名された。
[編集] 概要
それまでのカラーテレビは主要部品に真空管を使用していたため、電源を入れてから画面に映像が表示されるまで数十秒程度かかっていたが、これにかわり当時最先端技術であるトランジスタを採用した。技術の粋を集めた画期的な商品であったため大ヒットとなった。
この製品の販売促進を兼ねて、鳥を模した「ポンパ君」なるキャラクターを作成した。また日本国有鉄道と提携し、蒸気機関車と客車を使用した宣伝用列車を運行したり、飛行船を飛ばしたりした。
[編集] その他
2007年の芥川賞を授賞した諏訪哲史の小説「アサッテの人」で、行方不明になった叔父が「ポンパ」と言葉を発する場面がある。
[編集] 関連項目
- キドカラー(ポンパとのカラーテレビ2大看板であった)