ペルフルオロオクタンスルホン酸
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ペルフルオロオクタンスルホン酸 | |
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IUPAC名 | ヘプタデカフルオロオクタン-1-スルホン酸 |
分子式 | C8HF17O3S |
分子量 | 500.13 g/mol |
CAS登録番号 | [1763-23-1] |
形状 | 白色固体 |
ペルフルオロオクタンスルホン酸(—さん、perfluorooctanesulfonic acid) は、示性式 C8F17SO3H、分子量 500.13 の、完全フッ素化された直鎖アルキル基を有するスルホン酸。融点 400 ℃ 以上の白色の固体。酸のCAS登録番号は [1763-23-1]。共役塩基のアニオンが界面活性剤として用いられ、PFOS(ピーフォス、perfluorooctanesulfonate)と呼ばれる。
[編集] 性質、合成
水溶性は低い (570 mg/L) がジメチルスルホキシド (DMSO) には溶けやすい。蒸気圧は小さい(3.31 x 10−4 Pa (20℃))。界面活性能が高く、水の表面張力を 15 mN/m まで低下させる。ペルフルオロオクタンスルホン酸はノルマルオクタンスルホン酸の電解フッ素化あるいはフッ素テロマーのテロメリゼーションにより合成される。
[編集] 用途
ペルフルオロオクタンスルホン酸は、めっき浴のミスト防止剤、塗料のレベリング剤、水性膜形成泡消化剤、殺虫剤、半導体リソグラフィの反射防止剤、合成原料に用いられる。ペルフルオロオクタンスルホン酸のスルホンアミドエタノールをコモノマーとして撥水剤、撥油剤としても用いられる。
[編集] 環境汚染
2000年に大手製造メーカーであった3M社は世界各地の野生生物中にペルフルオロオクタンスルホン酸が高濃度に検出されたことを明らかにし、製造を2002年に中止した。現在、世界各国の政府、研究者がその影響の調査に乗り出している。 2005年6月16日スウェーデンが残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約の対象物質への追加を提案した。