ペドフォビア
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ペドフォビア (Pedophobia/Pedofobia) は恐怖症の一種。ペド(子供)とフォビア(嫌悪)の合成語。 以下の2つの意味で使われる。
1.子供恐怖症(Child Fear)
精神医学的な用語で、子供との接触を怖がる心理のこと。直接的な接触のみならず、子供との接触を想起させるあらゆる事象を忌避する場合がある。原因は何らかのトラウマによるものとされている。
2.小児性愛者嫌悪
社会的に使用される概念で、小児性愛者(ペドフィル)を『過度に』嫌悪する心理。および、これを犯罪的人格とみなして攻撃・差別する事とされる。小児性愛者を怪物monster と呼ぶような「非人間化」による心理的切断作業なども含むとされる。これらは小児性愛者の自尊感情を毀損し心理的不安定や社会不適応を導くとする主張もある。フランスやオランダを除くキリスト教圏、特に英米はペドフォビアのきわめて強い社会であると言われる事もある。 小児性愛者が、被害者意識や自己の性的嗜好の擁護から、『一般的な』小児性愛に対する反応までもペドフォビアとして主張することもあり、『過度な』嫌悪との線引きは難しい。