ブライアン・アーラッカー
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ブライアン・アーラッカー(Brian Keith Urlacher, 1978年5月25日- )は、アメリカ合衆国のプロフットボール選手で、ポジションはラインバッカー(LB)。NFL・シカゴ・ベアーズ所属。現在まで5回プロボウルに選ばれている。 バディ・ライアンの「46守備」でリーグを席捲した80年代以来、約20年ぶりの復活を遂げたベアーズを象徴する選手である。
[編集] プロフィール
ニューメキシコ大学時代は超大型セーフティとしてハード・ヒットで鳴らし、チーム成績こそ芳しくなかったものの、最終学年にはオール・アメリカンに選出されている。翌ドラフトでは1巡全体9位という高順位でシカゴ・ベアーズに指名された。
新人年からSLBの先発を与えられるも、開幕からしばらくは低調なパフォーマンスが続いていた。気の早いメディアやファンにはBUST(ハズレ)の烙印を押されかけていたが、中央のラインバッカーにコンバートされるや、その才能が開花。運動能力と判断の早さを生かし、フィールド全体を威圧する存在としてリーグにインパクトを与え、最優秀守備新人とプロボウル選出の栄誉を受けた。
ラインマンと見まがうばかりの体格に加えて、LBとしては規格外のスピードを持ち、チームメイトのLB、ランス・ブリッグスからは「LB版マイケル・ヴィック」と評されている。 2005-2006シーズンにはマイク・シングレタリー以来、チーム史上2人目となる最優秀守備選手を受賞。「怪物」ディック・バトカスや「サムライ」シングレタリーの系譜に連なる名LBとして、将来の殿堂入りが確実視されてきていたが、近年のプロボウル辞退が彼の殿堂入りを妨げるという意見もある。