フアナ・デ・アウストリア
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フアナ・デ・アウストリア（Juana de Austria, 1535年6月24日 - 1573年9月7日）は、ポルトガル王太子ジョアンの妃、ポルトガル王セバスティアン1世の母。
神聖ローマ皇帝カール5世（スペイン王カルロス1世）と皇后イザベラの次女として、マドリードで生まれた。兄にスペイン王フェリペ2世、姉にマリア（マクシミリアン2世の皇后）がいる。
父方からも母方からも従弟にあたる3歳年下のポルトガル王子ジョアン（母の兄ジョアン3世と父の妹カタリナの子）と結婚。1554年に長男セバスティアン（のちのセバスティアン1世）を生むが、その数週間後にジョアンは16歳で急逝した。
セバスティアンを出産後、しばらくしてフアナは兄フェリペからマドリードへ呼び戻された。フェリペがイングランド女王メアリー1世と結婚し、スペインに不在となるため、その間の摂政を命じられたのである。フアナはその大役を見事に果たした。
フアナは再婚せず、再び息子セバスティアンに会いにポルトガルへ戻ることもなかった。彼女は手紙を折々に息子へ送り、息子からは成長するごとに肖像画が送られた。セバスティアンが11歳の時の肖像画は、現在ラス・デスカルサス・レアレス修道院（フアナが設立した）にある。
1573年、フアナはエル・エスコリアルで亡くなった。
