ファラデーカップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファラデーカップ (Faraday cup) は金属製(導電性)のカップで、帯電した粒子を真空中で捕捉する装置である。荷電粒子や電子を検出する時に使用される[1]。
ファラデーカップは1830年、マイケル・ファラデーがイオンを捕捉した事に因んで名づけられた。
目次 |
[編集] 作動原理
イオンのビームもしくは粒子が金属に当たると電荷が溜まり、中和される
N は単位時間当たり数えられたイオンの数、tは時間、I は観測された電流値(アンペア)、eは電気素量(約 1.60 × 10−19 C)。測定されたナノアンペア (10−9 A) は約60億個のイオンがディスクへ衝突したことに相当する。
[編集] 関連
- 電子増倍管
- マイクロチャンネルプレート
- ダーリー検出器
- ファラデーカップ電流計
- ファラデーケージ
- ファラデー定数
[編集] 脚注
- ^ Brown, K. L., G. W. Tautfest (September 1956). “Faraday-Cup Monitors for High-Energy Electron Beams” (PDF). Review of Scientific Instruments 27 (9): 696-702. DOI: 10.1063/1.1715674. 2007-09-13閲覧.