ビーコン
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ビーコン(beacon)とは、主として「無線標識」である。地上にあるビーコンから発射される電磁波(電波または赤外線)を航空機・船舶・自動車などの移動体に搭載された機器で受信することにより、自分の位置をはじめとした各種情報を取得する為の設備である。また、雪崩ビーコンのようにビーコン自体の位置を他の者に知らせる目的で用いられるものもある。
このほか、コンピュータ間の通信においても「ビーコン」という語が用いられる。
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[編集] 道路交通
道路交通におけるビーコンは、主として高速道路や幹線道路上に設置されている。道路上に設置されたビーコンから電波または赤外線を発射して、渋滞や通行止め、所要時間などの情報を発信している。自動車に備えられたビーコンユニットによって、ビーコンから受信した情報をカーナビゲーションなどの車載機器の画面に表示するものである。
- 関連項目
- 道路交通情報通信システム(VICS)
- 光学式車両感知器(光ビーコン)
[編集] 航空・船舶
- 無線方位信号所も参照
[編集] 雪崩ビーコン
積雪時における登山や山スキーなど、雪崩に遭遇する危険のある場合に携行する小型の機器であり、電波の発射及び受信が可能である。「アバランチトランシーバー(Avalanche transceiver)」とも呼ばれる。同行者が雪崩に巻き込まれ雪の中に埋没してしまった場合、埋没した人が携行しているビーコンから発射される電波を救助者のビーコンで受信することにより、埋没した人の位置を探索することができる。
[編集] コンピュータ
[編集] 無線LAN
無線LANのアクセスポイントからは「ビーコン」と呼ばれる信号(パケット)を送出しており、無線LANアダプタを備えたコンピュータ機器がそのビーコンを受信し、利用可能な無線LANによるネットワークを検出することができる。
[編集] ウェブビーコン
「ウェブビーコン」の項を参照。
[編集] その他の「ビーコン」
[編集] 社名
- ビーコン・コミュニケーションズ(広告代理店)
- ビーコンインフォメーションテクノロジー(ビーコンIT)(ITベンダー)
[編集] キャラクター
- ビーコン(特撮テレビ番組「帰ってきたウルトラマン」に登場する怪獣)
[編集] 灯火
- パトライト 英語でRotary Beacon Light。直訳すると「回転標識灯」。