パシフィック231 (オネゲル)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
交響曲 - ピアノ協奏曲 |
ピアノソナタ |
ヴァイオリン協奏曲 |
ヴァイオリンソナタ |
弦楽四重奏曲 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
イベント |
音楽祭 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
パシフィック231(英語:Pacific 231、原題もフランス語ではなく英語)は、アルテュール・オネゲルが1923年に作曲した管弦楽曲で、オネゲルの代表作の1つとなっている。当初は「交響的断章(仏語:Mouvement Symphonique)」と題されていたが、脱稿後に機関車の名前が作品名に付けられた。ちなみにオネゲルの「交響的断章」(「交響的運動」とも訳される)は全部で3つあり、《パシフィック231》が「第1番」、《ラグビー》が「第2番」(1928年)、無題でヴィルヘルム・フルトヴェングラーに献呈された「第3番」(1933年)の順に作曲された。
《パシフィック231》は、パシフィック231という蒸気機関車を描写した作品であると解釈されており、オネゲル自身はそのような通説に抗ってきたが、オネゲルの機関車好きはつとに知られたところであった。「私は常に蒸気機関車を熱愛してきた。私にとって機関車は生き物なのであり、他人が女や馬を愛するように、私は機関車を愛するのだ」と語ったことでも有名である。
なお、パシフィックも231も、蒸気機関車の同一の車軸配置をあらわしている。フランス式で「231」と表現される車軸配置に、アメリカ式では「パシフィック(Pacific)」という呼称が与えられている。先軸、動輪、後軸の軸数が順に2-3-1のものである。