バッド (車両メーカー)
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'バッド '(The Budd Company) はアメリカ合衆国の金属加工メーカー・車体メーカー。 1912年にエドワード・バッド (Edward G. Budd) が創業、ミシガン州トロイに本社を置く。
[編集] 概要
「ショットウェルド」(スポット溶接)と称するステンレス鋼接合技術を開発したことで有名。現在は鉄道車両部門をボンバルディア・トランスポーテーションに売却、現在はドイツ・ティッセン・クルップ (ThyssenKrupp) の一部門となっている。
[編集] 歴史
1912年、バッド社はミシガン州トロイで創業した。1916年、ダッジ社向けに自動車向けの車体を製造した。フォードやアウディにも供給した。
1930年代から1989年まで鉄道車両業界ではステンレス車体におけるリーディングカンパニーとして君臨、大陸横断列車用の軽量流線型客車や地下鉄電車を多数の鉄道会社に納入した。ステンレス車体の製造技術を東急車輛製造にライセンス供与している。
第二次世界大戦中は少数ながら航空機の製造も手がけており、アメリカ海軍にRB-1輸送機を25機製造した。戦後、14機がフライングタイガー社で使用され、創業時の同社の業績に寄与した。
1960年にはペンシルベニア州フィラデルフィアの地下鉄向けにステンレス製の地下鉄を納入した。