ハリケーン・イザベル
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ハリケーン・イザベル | |||
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カテゴリー5の ハリケーン (SSHS) | |||
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発生期間: | 2003年9月6日~9月20日 | ||
最大風速: (1分間平均) |
75 m/s (270 km/h) | ||
最低気圧: | 915 hPa | ||
被害総額: | 37億ドル | ||
死傷者数: | 直接の死者16名 間接的に34名 | ||
被害地域: | 米国ノースカロライナ州・バージニア州・ウェストバージニア州など |
ハリケーンIsabel(ハリケーン・イザベル)は、2003年9月に、米国ノースカロライナ州・バージニア州・ウェストバージニア州などを襲ったハリケーンである。Isabelは、1998年のMitch以来5年ぶりに大西洋北部でカテゴリ5まで発達した。米国ノースカロライナ州上陸時の強さは、カテゴリ2であった。
[編集] 概要
- 2003年9月6日、アフリカ西海岸で、この年の大西洋北部で13番目のトロピカル・デプレッション発生(なお、この海域で発生するハリケーンはCape Verde-type hurricaneと呼ばれ、過去に多くのハリケーンがカテゴリ4以上の強度に発達している)。その6時間後、この年の大西洋北部で9番目のトロピカル・ストームとなり、Isabelと命名(つまり、日本流に言うと「台風9号」に相当する)。
- 9月7日、この年の大西洋北部で5番目のハリケーンとなった。
- 9月12日、カテゴリ5(145kt)の強度に達し、中心気圧915ヘクトパスカルを記録した。大西洋北部でカテゴリ5となったのは、1998年のMitch以来5年ぶりのことであった。なお、その後の大西洋北部においては、2004年のIvan、2005年のKatrina・Rita・Wilmaと、毎年カテゴリ5のハリケーンが出現している。
- その後カテゴリ4とカテゴリ5の間を行き来しながら長期間強い勢力を保った。
- 進路を北北西に変えた後は勢力が弱まり、9月19日、米国ノースカロライナ州沿岸に中心気圧957ヘクトパスカル、最大風速90kt(カテゴリ2)の勢力で上陸した。上陸地点の緯度は35°付近で、日本の台風で言うと、東海地方上陸台風に相当する。なお、強風域は、最盛期よりも拡大している。日本の台風で言うと、大型~超大型の大きさになったと思われる。ノースカロライナ州やウェストバージニア州をこのクラスの強度で襲ったのは、1954年のハリケーンHazel以来とされている。上陸後は勢力がさらに弱まり、同日中にペンシルバニア州で温帯低気圧に変わった。
- Isabelから変わった温帯低気圧は、カナダ方面に進み、消滅した。
- 国際名Isabelは、この年限りで引退扱いとなった。次回2009年には、Isabelの代わりにIdaという国際名に変更となることが決まっている。
[編集] 被害状況
- ハリケーンが直接の原因の死者は16名、間接の原因の死者は34名。
- 大きな影響があった地域は、米国ノースカロライナ州・バージニア州・ウェストバージニア州・デラウェア州・メリーランド州・ペンシルバニア州・ニュージャージー州・ニューヨーク州、カナダオンタリオ州とされる。
- 米国首都ワシントンやその周辺における大規模な停電、5700便以上の欠航、連邦政府機関の一時閉鎖などの被害をもたらした。
[編集] 外部リンク
- Tropical Cyclone Report (Hurricane Isabel) by National Hurricane Center
- 超大型ハリケーン『イザベル』を現場で観測する最新鋭システム