ノーイースター
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ノーイースター（英語:Nor'easter）とは、アメリカ合衆国北東部やカナダの大西洋沿岸を襲う、強い低気圧による嵐のことである。北東の風という意味のNortheaster（ノースイースター）が短縮されてNor'easter（ノーイースター）となり、広く使われるようになった。
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[編集] 概要
ノーイースターの低気圧は、前線上に発達しながらフロリダ半島沖の大西洋付近から北東に進み、アメリカ～カナダ東海岸沿岸部の大西洋で最盛期を迎える。この最盛期になると低気圧の移動が遅くなり、長くて3日間近くも停滞する。そのため、アメリカ北東部やカナダ南東部で荒天が続く。
海岸に向かって直角に強風が吹くため、沿岸部では高波や高潮、侵食を引き起こす。また、陸上では大雨、冬の時期は大雪となり、風を伴うためブリザード（吹雪）となることが多い。また、ゲイルフォースウィンド（強風級の風）と呼ばれる、強風警報が出るような風が広範囲に吹いたり、局地的に突風が吹いたりする。低気圧に向かって寒気が引き寄せられると、低温ももたらす。
十数年に一度発生するような非常に勢力の強いノーイースターになると、雲の形はハリケーンのようになり、目が出現することもある。
ノーイースターが発生しやすいのは冬から早春にかけてで、ニューイングランドやノバスコシア州ではほぼ1年に1回の頻度で発生する。また、秋にも発生することがある。雨量は数インチ/時間（1インチは25.4mm）、積雪量は数フィート（1フィートは30.48cm）に達する。
海岸では、高波や洪水に見舞われるほか、侵食による被害が著しい。砂浜の侵食はハリケーンを超えるほどのものである。
これと類似の現象として、地中海のEuroclydon（ユーロクリダン）がある。
[編集] 過去のノーイースター
- Great Blizzard of 1888 1888年のグレートブリザード
- Ash Wednesday Storm of 1962 1962年のアッシュ・ウェンズデー・ストーム
- Groundhog Day gale of 1976 1976年のグラウンドホッグデーの強風
- Northeastern United States Blizzard of 1978 (the "Blizzard of '78") 1978年の北東部のブリザード（ブリザード・オブ・78）
- Thanksgiving 1984 Nor'easter 1984年のサンクスギビング・ノーイースター
- Halloween Nor'easter of 1991 (the "Perfect Storm," combined Nor'easter/hurricane) 1991年のハロウィン・ノーイースター（パーフェクト・ストーム, コンバインド・ノーイースター/ハリケーン）
- 1993 North American Storm Complex 1993年のストーム・コンプレックス
- North American blizzard of 1996 1996年のブリザード
- Atlantic Canada blizzard of February 2004 ("White Juan") ホワイト・フアン
- North American blizzard of 2005 2005年のブリザード
- North American blizzard of 2006 2006年のブリザード
- Late November Nor'easter of 2006 2006年11月下旬のノーイースター
- Spring Nor'easter of 2007 2007年春のノーイースター
[編集] 出典
- 『Nor'easter』2007年8月8日, 13:48(UTC)の版、ウィキペディア英語版。
[編集] 外部リンク
- NOR'EASTERS Comprehension. Preparation. Survival MESO, October 2002 MESOによるノーイースターの解説（英語）
