ニコラス・カルドア
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ニコラス・カルドア、カールドル・ミクローシュ(Káldor Miklós, Nicholas Kaldor, 1908年5月12日 - 1986年9月30日)はハンガリー生まれ、イギリスの大経済学者。弁護士の家に生まれる。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学ぶ。ナイトを授与され、「サー・カルドア」とも一代貴族として男爵に叙勲されたため「カルドア卿」とも呼ばれる。イギリス労働党のブレーンでもあり財務大臣顧問を勤めた。彼がイギリスの経済・経済体制に与えた影響は大きい。政策家としての側面だけではなく学者としてもケインズサーカスの一員とされ経済学においてマクロ経済学を立脚さてた立役者の一人である、厚生経済学においてはカルドア・ヒックス基準で有名である。受賞こそしなかったがノーベル賞候補と長年目されていた。
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[編集] 日本語訳著書
[編集] 単著
- 『英國の戰時財政と國民所得』(渡辺経済研究所, 1942年)
- 『総合消費税』(東洋経済新報社, 1963年)
- 『経済安定と成長』(大同書院, 1964年)
- 『マネタリズム――その罪過』(日本経済評論社, 1984年)
- 『経済成長と分配理論――理論経済学続論』(日本経済評論社, 1989年)
- 『貨幣・経済発展そして国際問題――応用経済学続論』(日本経済評論社, 2000年)
[編集] 共著
- (M・フリードマン, R・M・ソロー)『インフレーションと金融政策』(日本経済新聞社, 1972年)
- (ルイジ・L・パシネッティ、P・A・サミュエルソン、F・モディリアニ、ジョーン・ロビンソン、ロバート・M・ソロー)『マクロ分配理論――ケンブリッジ理論と限界生産力説』(学文社, 1973年/増補版, 1982年)
[編集] 関連項目
- カルドア型分配理論
- カルドア法則
- 法と経済学