デジタル時計
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デジタル時計とは、デジタル式(数字式)の表示装置をもつ時計のこと。アナログ時計(円周と針で表示される時計)に対比される。
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[編集] 定義
デジタル式かアナログ式かは、表示装置のみによって定義される。時刻を測る内部装置には依存しない。機構はデジタルの電子式であっても、表示が針と円盤であれば、それはアナログ時計である。
[編集] 電子式デジタル時計
電子式のデジタル時計は、今日、広く普及している。内部装置はさまざまである。
単にCPUなどの半導体だけで時刻を測るものもある。この場合、温度による影響が大きいので、時刻の狂いは大きくなる。パソコンやケータイが代表的。普及したのは、パソコンが普及した90年代以降であった。
一方、クォーツ式のものは、温度差による影響が少なく、かなり高精度になる。普及したのは、70年代である。
その他、精度を高めるために、さまざまな方式のものが考案されている。(学術用のセシウム時計など。)
[編集] 機械式デジタル時計
機械でデジタル表示をする方式もある。文字の数字を羅列した板をたくさん用意しておいて、水車のように回転させて、現在の数字を示す。時(hour)用の24枚と、分(minute)用の60枚があり、それぞれ、ツメではじく形で、一枚ずつずらす。時間を決める原理は、交流式の家庭電源によるモーター駆動であるのが普通であった。
電卓から発展した液晶式やLED式のデジタル時計が普及する80年代よりも前には、この方式が主流であった。