テレビ向けポータル
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テレビ向けポータル(てれびむけぽーたる)とは、主にインターネット接続機能を持ったテレビ受像機向けにコンテンツを提供することを目的としたポータルサイトのこと。
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[編集] 概要
日本においては、2003年に放送を開始した地上デジタルテレビジョン放送に対応したテレビ受像機の規格を定めた「ARIB STD-B21」において、双方向通信のためのインタフェースの一つとしてイーサネット端子及びTCP/IPプロトコルスタックが規格に盛り込まれたことから(ただし必須ではない)、大画面テレビ等の高級機種において、データ放送以外にこの機能を利用したインターネット接続機能が提供される機種が増えている。
しかしパソコンと比べて、テレビのリモコンによる通常のPC向けサイトへのアクセスは「文字入力がしづらい」「離れた距離からの操作を想定していないため文字が小さく見づらい」といった問題があるため、近年Webの世界でもPC向けサイトとは別に「10フィートUI」[1][2]と呼ばれるテレビ向けユーザインタフェースを設ける必要性が叫ばれるようになってきた。また最近まで、テレビ受像機はCPUや搭載メモリといった性能面でパソコンに劣る機種が多かったため、現状では「カーソルの移動や画面のスクロールが遅い」「画面の解像度が低い」「Ajaxを利用したページで固まる」などの問題にも対応する必要がある(ただし2008年型の最新機種では、PCと比べてもそれほど性能面での遜色はなくなりつつある)。一方で携帯電話・PDA等と比べると、テレビは画面サイズや表現力、動画再生機能等で優ることから、インターネット接続機能を持つテレビはパソコン・携帯電話のいずれとも異なる特性を持つ機器と言える[要出典]。
これらの要因から、近年通常のパソコン・携帯電話向けサイトとは別に、テレビの特性を生かした専用ポータルサイトを用意する動きが広がっている。当初は松下電器産業の「Tナビ」、ソニーの「TVホーム」のように、テレビ受像機を製造する家電メーカーが自社のユーザ向けに独自のポータルサイトを用意するケースが多かったが、2007年に日本国内の主要テレビメーカー5社が共同で「アクトビラ」をスタートさせたため、現在はアクトビラを標準ポータルとして対応するメーカーが多い(ただしその後、日立製作所などのように独自のポータルサイトを立ち上げたメーカーもある)。一方でNTTコミュニケーションズが2006年6月より運営している「DoTV」、Yahoo! JAPANがシャープと共同で2008年5月より発足させた「Yahoo! JAPAN for AQUOS」など、家電メーカー以外が主体となって運営されるポータルサイトも増えている。
ヤフーでは「Yahoo! JAPAN for AQUOS」のサービス開始に当たって「2008年はインターネットテレビ元年」[3]「まずは100万という数字を目指す」[4]と語るなど、ネット関係者の中にはテレビ向けポータルを「将来有望な市場の一つ」と見るものもいる。
[編集] 主なサイト
- アクトビラ(株式会社アクトビラ)
- DoTV(NTTコミュニケーションズ)
- Yahoo! JAPAN for AQUOS(ヤフー・シャープ)
- Wooonet(日立製作所)
- インタラクTV(ジュピターテレコム)
[編集] 脚注
- ^ http://www.blwisdom.com/word/key/000230.html
- ^ w:en:10-foot user interface
- ^ ヤフー、「Yahoo! JAPAN for AQUOS」でTV向けサービスに参入 - BB Watch
- ^ ヤフーがフルHDテレビ向けサービス、100万台利用目指す - ITmedia +D LifeStyle