ツーハンデッドソード
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ツーハンデッドソード (Two-handed sword) は、一般的には両手を使わなければ扱えない大きさの剣のこと。またヨーロッパのルネサンス期に生まれた武器についても、他にふさわしい言葉がないことから、同じ呼称が使われる。ドイツ語ではツヴァイヘンダーと呼ばれ、傭兵部隊ランツクネヒトが使用していたことでも有名。
この剣は人の背丈ほどの長さを持ち、さらに非常に長い柄を持つ。そのことで斬りつけた際にてこの原理が働くようになっている。
戦闘用に造られたツーハンデッドソードの重量は、一般的に受ける印象とは違い、とても軽く作られ、およそ2.5から3kg程である。その軽さと2m近い剣の長さを生かすことでより有効的な戦い方ができた。 とはいえ、甲冑の篭手によっては効果的な握力が得られず、常時使い続けるのには相当な体力が必要とされる。 さらに場合によっては甲冑の重量も体力に影響してくることになる。
ルネサンス期においては、ツーハンデッドソードの剣術は、初期のそれの使い方とは大きく異なっていた。 剣を振るよりも、スピアのように突く方法が動きが早く、一般的な方法になった。またより長くなり慣性力も増した。
この剣が決闘で使われるように描かれることもあるが、「第一には槍を構えた敵の隊列を攻撃するために使われたものである」と学者は説明している。実際、一対一では鈍重すぎて使い物になるとは言い難い。集団対集団で敵の隊列に突っ込む場合には有効である。
なお、ドイツではこうした両手剣を用いた剣術が非常に発達し、現在でも継承されている。 ドイツにおいては基本の構え4形をはじめ、攻撃方法も多岐にわたった剣術が開発されていた。 斜めから振り下ろす動作、横に切り払う動作をはじめ、効果的に裏刃を扱う手法などがある。 裏刃を使う剣術は西洋以外においてはあまり見られない。
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