チェンタウロ戦闘偵察車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
チェンタウロ戦闘偵察車 | |
---|---|
基礎データ | |
全長 | 8.555 m (車体長:7.40 m) |
全幅 | 3.05 m |
全高 | 2.735 m |
重量 | 26.0 t |
乗員数 | 4 名 |
装甲・武装 | |
装甲 | |
主武装 | 52口径105mmライフル砲 ×1 |
副武装 | 7.62mm機関銃MG42/59 ×2 |
機動力 | |
速度 | 108 km/h |
エンジン | IVECO 8260 4ストロークV型6気筒 液冷ターボチャージド・ディーゼル 512hp/2,300rpm |
懸架・駆動 | |
行動距離 | 800 km |
チェンタウロ戦闘偵察車(-せんとうていさつしゃ、Centauro)は、イタリア陸軍の制式装輪式装甲車である。
目次 |
[編集] 概要
イタリアは国土が南北に伸びた半島であり、全ての海岸に敵兵力の上陸に備えて兵力を配しておくのは不可能に近い。そこで、北部に戦車などの重装備部隊を配置し、南部には機動性の高い軽装備部隊で対応する防衛方針をとっている。チェンタウロは有事の際に高速道路などを利用して戦力を迅速に必要な場所に展開するために、防御力を犠牲にして火力と機動力を高めた火力支援車である。
名称はギリシア神話のケンタウロスに因んでおり、戦車と装甲車との相の子的な性格を持つ車両である事を示している。
[編集] 開発
1984年から開発が開始され3年後の1987年に最初の試作車が完成。1991年より部隊配備が開始された。
[編集] 車体
サイズは戦車に匹敵し、前方にエンジン、後方に砲塔が配置されている。車体前部左側が操縦手席で、右側が機関室で、後方は戦闘室となっている。
[編集] 火力
装輪式装甲車でありながら52口径105mmライフル砲を装備した砲塔を搭載しており火力は高く装輪戦車とも呼ばれている。
[編集] 防御力
正面装甲が20mm、その他の部分が12.7mm程度の機関砲弾の直撃に耐えられる程度しかない。そのためPKOでソマリアに派遣された際には、防御力の不足が指摘され、取り外しが可能な装甲キットが開発された。
[編集] 機動力
25トンの重量に達するチェンタウロだが、8輪すべてが駆動し高級な油圧式サスペンションが採用されている。路上最大速度は108 km/hに達する。
転舵は前2輪・後1輪と小回りがきくが、後輪の転舵は20 km/h以下の時だけである。
[編集] バリエーション
チェンタウロ戦闘偵察車は400両ほどが生産されその内150両は弾薬を下ろしたスペースに4名の兵員を収容可能な準歩兵戦闘車型となっている。また、小型化した砲塔に25mm機関砲を武装し6名の歩兵を収容可能な本格的な歩兵戦闘車型も開発された。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
この「チェンタウロ戦闘偵察車」は、武器・兵器に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています(軍事ポータル|軍事PJ)。 |