ダグラス・サーク
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ダグラス・サーク (Douglas Sirk,本名Hans Detlef Sierck,1897年-1987年)はドイツ出身の映画監督。ハリウッドでも活躍した。
デンマーク人の両親の元、ハンブルクに生まれ、ドイツとデンマークで育つ。ヴァイマル共和政の元で舞台監督としてキャリアをスタートさせ、1934年にはウーファーで映画製作にも携わる。しかし、1937年には妻がユダヤ人だったためにナチスの弾圧を逃れてドイツを離れる。
1942年にはハリウッドで反ナチ映画"Hitler's Madman"を監督。しばらく下積みが続いた後、1952年から1958年まではユニバーサル映画でメロドラマを連作。その他西部劇なども監督した。
1970年代にドイツに戻り、1987年にスイスで没した。
[編集] 主な監督作品
- 第九交響楽 Schlußakkord (1935)
- 世界の涯てに Zu neuen Ufern (1936)
- 南の誘惑 La Habanera (1937)
- 眠りの館 'Sleep, My Love (1948) (シネクラブ上映)
- アパッチの怒り Taza, Son of Cochise (1954)
- 心のともしび Magnificent Obsession (1954)
- 異教徒の旗印 Sign of the Pagan (1954)
- 天はすべて許し給う All That Heaven Allows (1955) (シネクラブ上映)
- 大空の凱歌 Battle Hymn (1956)
- 風と共に散る Written on the Wind (1956)
- 間奏曲 Interlude (1957)
- 翼に賭ける命 The Tarnished Angel (1957)
- 愛する時と死する時 A Time to Love and A Time to Die (1958)
- 悲しみは空の彼方に Imitation of Life (1959)