タコの山
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[編集] 概要
タコの山(たこのやま)とは、タコを模した形状のコンクリート製(人造石研ぎ出し仕上げ)のすべり台である。「タコ山」「タコ滑り台」「タコスライダー」などの別称もある。
[編集] 由来
1968年に品川区の神明児童遊園に大小2基が設置されたのが最初である。品川区の担当者がそこへ設置する滑り台の仕様を前田屋外美術株式会社(現在は前田環境美術株式会社に社名変更)のデザイナーと打ち合わせ中に、同社カタログの「プレイスカルプチャー。石の山」という製品を見て「頭をのせたらタコになる」と発想し、その発想のまま大小2基が発注され、雲梯で2基は結ばれて設置された。この最初のタコの山は道路整備に伴い、2007年7月に撤去された。小さいほうは新設の公園に移設、大きいほうは廃棄、新設の公園には同形のものが新たに制作される予定。
[編集] 現状
設置後は子どもたちの人気遊具となり、以来約20年にわたり前田環境美術が全国の公園100箇所以上に遊具として設置し続けているが、メーカーに記録が無く既に撤去されたものもあり正確な現状は不明。設置されている公園は、公園管理者等の定めた正式名とは別に「タコ山公園」「タコ公園」「タコチュー公園」などと呼称される事が多い。