セイスモサウルス (ゾイド)
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セイスモサウルス(SEISMOSAURUS)はタカラトミー(旧トミー)より発売されている『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 機体解説
セイスモサウルス | |
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番号 | EZ-069 FZ-022(アルティメットセイスモ) |
所属 | ネオゼネバス帝国 リヒタースケール(ゾイドフューザーズ) |
分類 | セイスモサウルス型 |
全長 | 53.5m |
全高 | 10.9m |
重量 | 198t |
最高速度 | 70km/h |
武装 | 超集束荷電粒子砲(ゼネバス砲) 荷電粒子強制吸収ファン キラーバイトファング 地対空8連ビーム砲(セイスモ8連砲) 2連銃座式ビーム砲×2 加重力衝撃テイル 小口径2連レーザー機銃×31 |
ネオゼネバス帝国が、対ゴジュラスギガ用に開発した史上最長のカミナリ竜型超巨大ゾイド。
ゴジュラスギガの能力を完全無効化するべく、超長距離から超重装甲を撃ち抜くというコンセプトを元に開発された。
もともとはガイロスの技術を使わずに最強のゾイドを(デスザウラーをリニューアルしたゾイドを)開発する予定だったが、ゴジュラスギガに対抗するというコンセプトを盛り込み、予定を変更。デスザウラー長距離タイプを経て、最終的に、より粒子砲搭載に適した現在の形になった。長い全身が粒子加速器と集束器である。口内の超集束荷電粒子砲(通称ゼネバス砲)は、従来の荷電粒子砲よりも大幅に射程距離が長く、レーダー圏外から敵を狙撃する事ができる。ただしレーダー圏外から撃つ場合、セイスモサウルス側も敵の位置が分からないため、味方電子戦用ゾイドとの連携が必須である。
全身に装備された31連レーザー機銃からも荷電粒子砲を放つことが可能。小型・軽装ゾイドならこれで容易に制圧できる。格闘能力も低くはなく、大型ゾイドを長い首や尾で締め上げることが可能。装甲はゴジュラスギガに匹敵する。
ちなみに弱点のインテークファンは、攻撃されにくくするために胴体下面に装備している。 ただ、水中でもゼネバス砲を使用していた為に、セイスモサウルスのインテークファンはデスザウラーのものとは違う構造である可能性もある。
護衛用キメラであるレーザーストーム、シザーストームと合体した「アルティメットセイスモ」、スティルアーマーと合体した「ベルセルクセイスモ」という形態も存在する。
EZ版と違い、FZ版キットはカラーリングをブラック系に変更されたセイスモ本体のほか、同じくカラーを変えたシザーストーム、レーザーストーム、スティルアーマーが一体ずつ入った同梱セットで発売され、パッケージ表記も合体前からアルティメットセイスモと表記されているのが特徴。
最新の竜脚類の考証に合わせた、尾を地面から離したデザインである。
[編集] 劇中での活躍
- バトルストーリーでの活躍
- デスザウラーを撃破し、クック要塞を手中に収めた共和国軍は各地に散らばった部隊の合流を待つべく要塞内に待機していた。優れた飛行ゾイド隊や最強のゴジュラスギガ部隊がいるために共和国兵の士気は高かったが、突如ギガを一条の閃光が襲う。セイスモサウルスの超収束荷電粒子砲(ゼネバス砲)であった。次々と撃ち抜かれていくゴジュラスギガ。ついにクック要塞は再び帝国軍の手に落ち、共和国軍は中央大陸より追放されてしまう。
- その後も共和国の反撃に対し、キマイラ要塞でライガーゼロフェニックス部隊を壊滅させるなど圧倒的な大活躍をするものの、中央首都奪還の最終決戦では凱龍輝にゼネバス砲を無効化され、雪辱を果さんとするゴジュラスギガの逆襲によって敗れ去った。
- アニメでの活躍
- アニメ『ゾイドフューザーズ』では秘密結社“リヒタースケール”が世界制覇実現のために用いた決戦用旗艦ゾイドにして最終ボスとして登場。
- 第23話にて脱走したガミーのゴジュラスギガの眼前に初めてその姿を現しゴジュラスギガを機銃砲の一撃で仕留めてみせ、最終決戦ではブルーシティ開放のためレジスタンスとなったRDとブレードをはじめとするZiファイター達の前に、組織の首魁であるアルファ・リヒターが自ら座乗して配下のキメラブロックス軍団を率いて立ちはだかる。そして砲撃形態(アルティメット)および格闘形態(ベルセルク)へと合体変形を繰り返し、その巨大な体躯と凄まじい火力を持ってライガーゼロファルコン、凱龍輝を圧倒、さらに其処に駆けつけた他のZiファイターのゾイド連合軍による総攻撃さえも殆ど寄せ付けないまさに世界支配の象徴に相応しい強大無比な戦闘能力を見せ付けた。
- しかし、最後は他のゾイド達との共振現象により限界以上の力を発揮したゼロファルコンの特攻で身体を貫かれて爆発四散、リヒターの野望と共に滅びさった。
- 本作のセイスモはデスザウラーと同様にキットよりも巨大なサイズ設定で、ホエールキングやウルトラザウルス(アニメ版)のような巨大戦艦的ゾイドとして描かれている。
- なお、本作は公式バトルストーリーとのリンク性は希薄で、本機もゼネバス帝国とは無関係だが、何故か超集束荷電粒子砲はゼネバス砲と呼ばれていた。
- 余談だがベルセルク形態の合体パターンはEZ版とFZ版(アニメ本編)では微妙に異なる。
[編集] 製品
- 単三電池一本で動き、首を左右に振り、その連動で尾も左右に振りながら前進する。ディスプレイスタンドが設けられており、そのスタンドに乗せたまま動かすこともできる。
- 口のゼネバス砲は手動で開閉し、左右のアームも動く。首と尾の小砲塔類も旋回でき、機体中央部にブロックスジョイントがある。首はベルセルク時に備えて外す事もできる。
- 説明書に書いてある通り、各種ブロックスとの合体により、アルティメットセイスモやベルセルクセイスモに出来る。
[編集] 機体バリエーション
- アルティメットセイスモ
- セイスモサウルスがシザーストームおよびレーザーストームとチェンジマイズした重武装形態。
- 背部にストームガトリングと3連ショックキャノンを複数装備、胴体両側面にはそれぞれクレセントレーザーとチェーンシザーを配している。
- 主な戦術はノーマル時同様に遠距離からの砲撃だが、クレセントレーザーとチェーンシザーにより不意の接近戦および格闘戦にも十分対応可能となっている。
- レーザーストーム、シザーストームのパーツはジョイント以外すべて使用する。
- ベルセルクセイスモ
- セイスモサウルスがスティルアーマーとチェンジマイズした格闘戦形態。
- 頭部にブロックスを介してスティルシールドを装着し、胴体両側のサイドアームアタッチメントにはストロングアーマー、背部にはソードレールキャノンを搭載している。
- 打突武器としてスティルシールドの付いた頭部を鞭のように振るうことで接近してきた敵を薙ぎ払い、ソードレールキャノンで上から攻めて来る相手を斬り裂き、撃ち抜く。
- 組み替えパターンは二通りあり、ソードレールキャノンは上のビーム銃座と換装するタイプと首の付け根にあるアタッチメントに装着するタイプがある。
- アルティメットセイスモ砲撃戦仕様
- コロコロコミック等の一部雑誌などで紹介されていたセイスモのチェンジマイズバリエーションの一つ。
- 背部両側には両ストームのストームガトリング、さらに本体上部にスティルアーマーのソードレールキャノンと3連ショックキャノンを組み合わせたユニットを搭載する。
- 合体するレーザーストーム、シザーストーム、スティルアーマーの武装においてクレセントレーザー以外の全ての射撃系武器を装着している。
- アルティメットセイスモ格闘戦仕様
- コロコロコミック等の一部雑誌などで紹介されていたセイスモのチェンジマイズバリエーションの一つ。
- 頭部にはブロックスを介してストーム機の脚部とクレセントレーザー、首の付け根にはスティルシールド、背部両側にはソードレールキャノンとチェーンシザーを装備する。
- ベルセルク形態以上に格闘戦を意識しているが、ソードレールキャノンとクレセントレーザー、そして本体のゼネバス砲により砲撃能力も決して低くないと思われる。
- ブルーセイスモ
- 海外版や、イベントで限定に出回った青いカラーのセイスモサウルス。
- 共和国仕様の様なカラー。