スー・グラフトン
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スー・テイラー・グラフトン(Sue Taylor Grafton, 1940年4月24日 ケンタッキー州ルイビル - )は、アメリカ合衆国の推理作家。
目次 |
[編集] 来歴
スー・グラフトンは、弁護士で推理作家のC・W・グラフトンの娘として生まれた。彼女はルイビル大学を英文学専攻で卒業後、病院で働きながらテレビ映画の脚本を執筆するようになった。彼女は1968年から小説を書いていたが、1982年に推理小説を書き始め、これによって彼女は名を知らしめることとなった。
グラフトンの代表作は、私立探偵キンジー・ミルホーンの登場するシリーズで、「アリバイのA」(A Is for Alibi)を筆頭としてアルファベット順の題名がつけられているのが特徴となっている。ミルホーンは二度の離婚経験をもち、短期間婦警であったことのある私立探偵で、カリフォルニア州の架空の町サンタ・テレサに住んでいるという設定になっている。スー・グラフトンはアメリカ探偵作家クラブ(MWA賞の選考を行う団体)の会長を務めており、カリフォルニア州サンタバーバラに在住している。
[編集] 受賞歴
- 1982年 - アンソニー賞最優秀長編部門:「死体のC」(C is for Corpse)
- 1986年 - シェイマス賞最優秀長編部門:「泥棒のB」(B is for Burglar)
- 1987年 - アンソニー賞最優秀短編部門:「パーカー・ショットガン」(The Parker Shotgun)
- 1991年 - ファルコン賞:「逃亡者のF」(F is for Fugitive)
- 1991年 - シェイマス賞最優秀長編部門:「探偵のG」(G is for Gumshoe)
- 1995年 - シェイマス賞最優秀長編部門:「殺害者のK」(K is for Killer)
[編集] 作品
[編集] キンジー・ミルホーンシリーズ
- アリバイのA(A Is for Alibi, 1982年)
- 泥棒のB(B Is for Burglar, 1985年)
- 死体のC(C Is for Corpse, 1986年)
- 欺しのD(D Is for Deadbeat, 1987年)
- 証拠のE(E Is for Evidence, 1988年)
- 逃亡者のF(F Is for Fugitive, 1989年)
- 探偵のG(G Is for Gumshoe, 1990年)
- 殺人のH(H Is for Homicide, 1991年)
- 無実のI(I Is for Innocent, 1992年)
- 裁きのJ(J Is for Judgment, 1993年)
- 殺害者のK(K Is for Killer, 1994年)
- 無法のL(L Is for Lawless, 1995年)
- 悪意のM(M Is for Malice, 1997年)
- 縛り首のN(N Is for Noose, 1998年)
- アウトローのO(O Is for Outlaw, 1999年)
- 危険のP(P Is for Peril, 2001年)
- 獲物のQ(Q Is for Quarry, 2002年)
- ロマンスのR(R Is for Ricochet, 2004年)
- 原題のRicochetは「跳ね返り、跳弾」といった意味で、この作品のみ邦題が直訳ではない。
- S Is for Silence(2005年)日本未発売
- T Is for Trespass(2007年)日本未発売
[編集] 短編集
- Kinsey and Me(1991年)私家版短編集
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- (英語) スー・グラフトン公式ホームページ
- (英語) Sue Grafton - Internet Movie Database(英語)