スーキャット
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『スーキャット』(Sue Cat)は、ナックが制作したテレビアニメ。企画はクラウン音楽芸能とよみパック。擬人化された猫キャラクター達が織り成す物語で、アイドル歌手を目指す「スー」(キャンディーズの田中好子(スー)がモデル)を主人公とした“猫版・スター誕生”である。東京12チャンネル(現:テレビ東京)にて、1980年4月6日から同年12月29日まで放送された。
アニメ放送前年の1979年に発売された『スーキャットソング』(#イメージソングを参照)のジャケットに描かれた猫のキャラクター「スーキャット」が人気を集め、キャラクターグッズなども発売されていた。本アニメはそのメディアミックスの一環として製作されたものである。
目次 |
[編集] ストーリー
記憶を失った少女・スーは、離散した家族と再会するためプロの歌手になる事を決意。歌手として有名になれば、テレビへの露出機会もあろうし、母や妹達に又めぐり会えるかもと考えたからである。様々な困難を乗り越えた末、漸く妹のランやミキとの再会を果たしたスー。その後、スーは妹達と「スーキャット」というトリオを結成し活動を始めるのだが・・・。
[編集] キャラクター(キャスト)
カッコ内は声優。
- スー(鶴岡弥生)
本編の主人公。明朗快活な性格。離散した家族を探すため、プロの歌手を目指す少女。
- マリア三毛村(横沢啓子)
「三毛村財閥」の令嬢であり、プロの歌手としては歌謡界屈指の実力派である。スーのライバル。
- ラン(つるたきみこ)
スーの妹。とっても陽気な性格で、特技はダンス。
- ミキ(佐々木由美子)
スーの妹。思慮深い性格。得意な事は楽器演奏で、大抵の楽器は弾きこなせる。
- ナレーター(青森伸)
[編集] スタッフ
- 原案・脚本:伊東恒久
- 制作:西野聖市(ナック)
- 企画:クラウン音楽芸能、よみパック
- プロデューサー:近藤伯雄(東京12チャンネル)、荻野宏(旭通信社)、西條克磨(ナック)
- 制作担当:戸井田博史
- チーフディレクター:四辻たかお
- 演出:四辻たかお、吉田浩、岡迫和之、康村正一、立場良ほか
- キャラクターデザイン:フロント パブリシティー
- 作画監督:昆進之介
- 美術監督:亀崎経史
- 撮影監督:森口洋輔
- 音楽:井上忠也
- 製作:東京12チャンネル、旭通信社、ナック
[編集] 主題歌・劇中歌
- オープニング
- 『夢見るスーキャット』(作詞:伊藤アキラ、作曲:井上忠也、編曲:エジソン、歌:鶴岡弥生)
- エンディング
- 『スーキャットソング』(インスト)(作曲:井上忠也、編曲:渡辺博也、演奏:ザ・ニャニャモンハン)
- 『青い風の日』 (作詞:伊藤アキラ、作曲:井上忠也、編曲:エジソン、歌:鶴岡弥生)
- 劇中歌
- 『どうでもいいじゃない』(歌:伊集加代子、モガ)
- 『んー・ジャンピングニャン』(歌:鶴岡弥生)
- 『月夜はきらい』(歌:鶴岡弥生)※元は1978年にシングル発売された曲
- 『夜のすきま風』(歌:林なおみ)※元は1978年にシングル発売された曲
[編集] イメージソング
- スーキャットソング(1979年4月。演奏:ザ・ニャニャモンハン)
- 実際の猫の声をサンプリングしたディスコソング。アニメ版のエンディングテーマにも使用された。
- B面『ダウン・タウン・ビリー』
- スーキャットソング Part.2(1979年8月。歌:鶴岡弥生、演奏:ザ・ニャニャモンハン)
- こちらは歌詞つき。
- B面『屋根の上のララバイ』