スマイリーフェイス
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スマイリーフェイス(Smiley face)は、黄色い円形に笑顔の描かれたキャラクターグッズ用キャラクター群。
スマイリー、ニコちゃんマーク、スマイルマークなどとも呼ばれる。
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[編集] 来歴
[編集] 1972年フランス説
1972年、フランスの新聞紙上で「このマークが掲載されているページは明るい話題を提供しています」とアピールするアイキャッチ・マークとして、新聞記者フランクリン・ルフラーニによって登場した。その後、この新聞の読者へのプレゼントとしてバッジとして製作、配布した際に「笑顔に似合う明るい色 、しかも目立つ色」ということで太陽のイメージから黄色に決まったとされる。
しかしながら、日本でも1971年にサンスター文具より発売されたバッジの存在により、 同様のキャラクターが既に存在していたことが判り、この説は疑問視されている。なおサンスター文具が商品化した際、「ラブピース」シリーズとして販売したため日本ではこのマークがピースマークと呼ばれることもある。しかし本来のピースマークは別のものである。
[編集] 1963年アメリカ説
1963年12月、アメリカ・マサチューセッツ州ウースター市にある「ステート生命保険」の関連会社で、年明けからの社内キャンペーンとして、ポスター、カード、バッジ等で使うデザインを地元の商業美術家であるハーベイ・ボールに依頼、ボールによってデザインされたとされる。
[編集] スマイリーワールド社
スマイリーは、1971年からフランクリン・ルフラーニが展開してきたキャラクター・ブランド。ルフラーニは世界をもっと幸せな場所にという使命の下、スマイリーワールド社を設立、運営している。商標のスマイリーはライフスタイル産業界を通して世界中で販売されており、同社のデザイナーは常にクリエイティブで斬新な製品を開発し続けている。製品はスマイリーコレクションSmiley CollectionとスマイリービューティSmiley Beauty. のサイトで見られる。
このブランドでは有機栽培のコットンを使用し、環境保護と生産者の生活保護の一助としている。また、数カ国で社会貢献活動を展開する慈善団体スマイリーワールド協会に著作権料の10%を寄付しており、この団体では、「支援が必要な人達にあなたのスマイルを」を基本方針として掲げ、活動を行っている。
1997年、フランクリンの息子、ニコラス・ルフラーニがオリジナルのスマイリー・ロゴをベースにしたアイコンで、新しい世界を作り出した。現在ではSmileyworld.のブランド名で使用されるアイコンは1,200を超える。このブランドは、人との繋がりを表す製品(グリーティングカード、ギフトなど)を通じて人々により良いコミュニケーション手段を提供することを基本コンセプトとしている。また、子供向けの楽しいライフスタイル・ブランド(ファッション、アクセサリーなど)や本、おもちゃ、インタラクティブ製品を使った教育プロジェクトも展開している。
[編集] 法人概要
スマイリーは1971年から商標として登録されており、現在「スマイリー」の名称とロゴで登録、使用されている製品とサービスは25種類、国の数は100カ国以上に及ぶ。1,200余のスマイリーのエモティコンはワシントン国会図書館に登録されており、万国著作権条約で保護されている。また、過去10年にわたりSmileyworld Ltd は世界各国で800を超えるライセンス契約を結び、5大陸のいずれの主要国でも自社製品・サービスの大半に著作権を適用している。スマイリーワールド社は60社以上の法律事務所と協力し、自社の知的財産権を保護している。
[編集] Unicode
コンピュータ上の文字コードであるUnicodeには、スマイリーフェイスのようなマークが定義されている。
☹ | 0x2639 | White Frowning Face |
☺ | 0x263a | White Smiling Face |
☻ | 0x263b | Black Smiling Face |