スペード (トランプ)
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スペード(Spades)は、トリックテイキング系トランプゲームの一種。基本プレイはハーツ・ナポレオン・ブリッジ・ホイストと同じで、海外においては多くの人に楽しまれている。
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[編集] 歴史
1937年アメリカで考案された。
[編集] 遊び方
- ジョーカーを除いた52枚のカードを使用する。
- 対面に座る二人がペアとなり、2vs2のチーム戦になる。
- チームの決め方は、最初に各プレイヤーに1枚ずつ配って、引いたカードの1番強い人と1番弱い人で1チーム、2番目と3番目で1チームとなる。
- チーム決めをしたらカードを1回回収して新たに各プレイヤーに13枚のカードを配る。
- まず、全員が何トリック取れるかビッド宣言する。それからプレイして、ビッド以上にトリック取れたら加点される。1ビッドにつき10点。ビッドより1トリック多くとる毎に1点プラスされるが、バッグ(正式名称サンドバッグ Sandbagging)というものもついてしまう。(たとえば、ビッド6の時に7トリック獲得したら、6×10+1×1=61点。)
- 時計回りの順番に1枚ずつカードを出す。台札と同じスートのカードを出すが、ない場合はほかのスートをだす。最も強いカードを出した人がそのトリックを取り、次のカードを出す。
- カードは、A K Q J ・・・ 3 2の順に強い。切り札はスペード。スペード以外のスートは台札より弱い。
- 何ディールを重ねていき、先に500点取ったチームが勝利となる。
- 同時に500点を越えた場合、1の位まで含めて得点の多いほうの勝利となる。
- 完全に同点の場合、
- 最終ディールの得点の高いほうを勝利とする
- もう1ディールを行って得点の高いほうを勝利とする
- 引き分けとする
- とするルールがある
- バッグが10点になると-100点される。
[編集] ローカルルール
スペードにも、色々なローカルルールがある。
- オーバートリックの点数の計算の仕方について
- 前述でオーバートリックの点数を1つにつき1点と記したが、1つにつき-1点するルールや、-10点と数えることもある。このルールを使うときは、バッグが適用されない。
- ゲームの終了について
- 差が500点になったら又は-200点になったほうが負けとする。
- ニル(Nil)
- 1トリックも取らない宣言。成功すれば100点だが、失敗すると-100点となる。このときニルをしたプレイヤーのバッグを数えないルールと、数えるルールがある。
- 0トリック宣言
- ニルを採用しているとき、0トリック宣言をして、失敗の-100点をなくす宣言を認めるルール。
- ダブルニル(Double Nii)
- ニル宣言を手札を見ずに行う。成功のとき200点失敗は-200点。
- スーサイド
- 2種類あり、全員がダブルニルをするものと、ペアのどちらかがニル宣言をしないといけないルール。
- ブラインド6(Blind6)
- 手札を見ないうちから6トリック以上取るという宣言ができるルール。このビッドを使うと成功・失敗にかかわらず、ビッドの点が2倍になる。オーバートリックの点は通常の1点として扱う。ブラインド7以上のルールもある。
- 10フォー200(10for200)
- 10トリック以上宣言して成功した時にボーナスとして200点がもらえるルール。失敗は-200点。通常の点数は加算されない。
- ミニマム・ビッド
- ビッドする最低の数を決めておくこと。ミニマム・ビッドが3の時、ビッド2以下は不可能となる。(ニル・ダブルニルを除く。)
[編集] 参考文献
- Ensyclopedia of Card Games
- Yahoo Games
- Zone