スピノサウルス
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?スピノサウルス Spinosaurus |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||
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種 | |||||||||||||||||||||||||
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スピノサウルス (Spinosaurus) は、知られている限りでは最も全長の長い獣脚類(肉食恐竜)。高さ1.8メートルにもなる背中の大きな帆と、長い鼻面が特徴。全長は13~15メートル。体重は4トンとされ、体つきは有名な大型肉食恐竜ティラノサウルスより幾分華奢であった。白亜紀前期のエジプト、ニジェールに生息していた。
目次 |
[編集] 概要
1915年、エルンスト・シュトローマーにより発見された最初の化石はカルカロドントサウルスなどと共に第二次世界大戦時に焼失してしまったため、近年再発見されるまではよい標本が無く謎の恐竜であった。
化石においては一部に非常に巨大なものも発掘されており、その大きさはティラノサウルスを凌駕するものである。最近非公式に約18メートルもの大型の個体が見つかったとのニュースが流れた。特徴である帆は(皮膚が変化したものではなく)脊椎骨が直接延長されているものであり、そのため自在な運動は出来なかったと考えられている。
バリオニクスやスコミムス等の近縁種から想像されるその頭部は、魚食性のワニであるインドガビアルに似ている。歯も魚食性ワニのような鱗が張り付きにくい表面構造の歯に類似しており、魚を主食としていた可能性が大きい。とは言え、現生のワニやクマのように機会があれば草食恐竜も捕食していたと考えられる。
[編集] 分類上の位置
バリオニクスなどと共にスピノサウルス科に分類される。日本からもこの仲間と思われる歯の化石が群馬県、神流町から発見されている。
- テタヌラ類
- アヴェテロポーダ(Avetheropoda) または ネオテタヌラ(Neotetanurae)
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- スピノサウルス上科
[編集] 復元図
[編集] 映画
映画ジュラシック・パークIIIでティラノサウルスとの熾烈な戦いを見せ、勝利している。実際は映画ほど巨大ではなく、むしろ体格の面でいえばティラノサウルスの方が大きかったという意見が多い(製作スタッフも「実際にはティラノの圧勝だろう」と発言している)。この他にも映画ではワニのように水陸両用の恐竜としても描かれているが、実際のスピノサウルスがそのような生活を送っていたかどうかは不明であり、映画だけのオリジナル設定である。
のび太の恐竜2006でもティラノサウルスと決闘したがその際は敗れた。
[編集] 外部リンク
- Spinosaurus(DinoData). (英語)
- spinosaurus (英語)