スタジオ102
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スタジオ102( - いちまるに)は、NHK総合テレビで生放送されていた朝の情報番組である。1965年4月5日~1980年4月5日まで15年間放送されていた長寿番組。この番組のために新設された「102スタジオ」から毎朝放送するため、この番組タイトルがついた(3桁数字のスタジオ名を冠した番組はほかにも存在する)。なお、この名称のスタジオは、1973年までは内幸町の旧東京放送会館、それ以後は渋谷の現放送センターの両方に存在し、各々の時期に各々のスタジオで放送された。
放送時間は、放送開始初年度がNHKニュース(朝7時のNHKニュース・全国は7:00~7:15までの15分間。各地の放送局からは7:15~7:20間での5分間)が終了してすぐ、朝の7:25~8:00の35分間。2年目の1966年以降は、7:20からの15分間をローカル枠に当てたため、7:35~8:12の37分間となった。
国外・国内のニュースに直結した話題を毎日選び、NHK独自のネットワーク網を生かして多彩な構成で興味深く紹介した。 特に文化(音楽・美術・演劇・舞踊など)の紹介、著名人とのインタビュー、日本各地の話題などの紹介が特徴であった。このような内容は後年のこの時間帯の枠にも引き継がれた。
番組担当の女性キャスターも人気を集めた。ただし早朝時間帯勤務となることから、これに関する当時の法令上の制約で、週に2人・3人の女性キャスターが交代で当たった。なお、女性キャスターは冒頭で「アシスタントの○×です」と名乗った。
7:00からの全国ニュース、この番組のすぐ後に放送される連続テレビ小説と共に絶えず高視聴率をあげていた(30%前後など、1990年代以降の同時間帯を大幅に上回った)ため、この2つの番組が視聴者に「朝はNHK」という固定観念を植えつけたといっても過言ではなく、民放の同時間帯の番組は1980年代まで苦戦を強いられることとなった。
なお、NHKの看板番組のひとつであったが、カラー放送化はやや遅れ、1971年よりカラー化されたようである。
1980年、それまで放送していた朝7時の「NHKニュース」、ローカル番組と一本化し、「NHKニュースワイド」に発展的解消という形で終了した。
番組のテーマ音楽はCD「懐かしのNHKテレビ主題曲集」に収録されている。
[編集] 歴代キャスター
- 野村泰治(1965.04~1968.03)
- 初見弘、大塚利兵衛(1968.04~1970.03)※隔週交代
- 川上裕之(1970.04~1972.03)
- 井川良久(1972.04~1975.03)
- 高梨英一(1975.04~1977.03)
- 斎藤季夫(斉藤季夫)(1977.03~1980.03)
女性キャスターは固定されておらず、遠藤ふき子、山根基世、介川裕子(現青木裕子)、小宮山洋子、須磨佳津江、古藤田京子、室町澄子、高島多恵子らが担当していた。
[編集] 関連著作
「スタジオ102のドラマ」 - (高梨英一著、1976年講談社刊)
[編集] 関連番組
NHK総合 朝のニュース・情報番組 | ||
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