スカイラーク
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スカイラーク (Skylark) は、イタリアで結成されたヘヴィメタルバンド。現在のヘヴィメタルの中でもメロディックスピードメタル(メロスピ)にカテゴライズされるバンドであり、このジャンルの代表格として知られる[要出典]。日本においても一部では熱烈な支持を受け、来日公演も行っている。
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[編集] メンバー
- Vocal:キアラ
- Guitar:ポタ
- Bass/Guitar:ブロド
- Keyboard:エディ・アントニーニ
[編集] 元メンバー
- Vocal:ドッゾ
- Drums:カルロス
[編集] 音楽的特徴
エディ・アントニーニ(Eddy Antonini)のクラシカルな旋律が特徴。初期の頃はB級色が強かったがアルバムを発表するにつれて、サウンド・歌唱を含め徐々に洗練されてゆく。中でも「Gate of hell」「Gate of heaven」は傑作として知られている。ジャケットもLuis Royoによるもので評価が高い。
[編集] ディスコグラフィー
- 1995 The Horizon & The Storm(自主制作)
- 1996 Waiting for the Princess...(マキシ)
- 1997 Dragon's Secrets
- 1998 After The Storm(The Horizon & The StormとWaiting for the Princess...が収録された再発盤)
- 1999 Belzebu(マキシ)
- 1999 Divine Gates part I -Gate Of Hell-
- 2000 Divine Gates part II -Gate Of Heaven-
- 2001 The Princess' Day
- 2004 Wings
- 2004 In The Heart Of The Princess(ベスト盤)
- 2005 Fairytales
- 2007 Divine Gates part III -The Last Gate-
[編集] スカイラーク全部
スカイラーク全部とは匿名掲示板2ちゃんねるにある、ハードロック・ヘヴィメタル板にて起こった一つのムーブメントである。HR/HM板内には雷グループと呼ばれる固定ハンドルグループが存在しており、その創始者である雷音と呼ばれる人物が、HR/HM板内でスカイラークを紹介し始めたのが始まりである。当時、スカイラークは非常にマイナーなバンドであり、日本で知るものは限りなく極々一部のマニアしか居なかった。しかし雷音氏によりHR/HM板内にてその名は広められていったのである。イタリア、細いボーカル、B級色、そしてあからさまにクサいメロディ。これらの要素を持つメロディックスピードメタルはHR/HM板では往々にネタとして語られてしまうのだが、スカイラークはこれらの要素を全て持っており、且つネタ扱いするのにはもったないくらいクサかったのである。雷音氏の独特で特徴的な語り口調と熱心な布教活動は、そんなスカイラークに興味を抱かせるのに十分であり、雷グループメンバーやその他固定ハンドルが次々と面白がって聴いていった。そしてそうやってスカイラークに触れた彼らは雷音氏のようにスカイラークを紹介する側についた。このようなことが繰り返されていくうちに、「スカイラーク全部」なる成句が登場した。使用法は下記のとおりである。
「何か良いバンドない?」 「スカイラーク全部。」
「今年のオススメのアルバムは?」 「スカイラーク全部。」
「スカイラークのどのアルバムがいいの?」 「スカイラーク全部。」
様々な場面で応用でき、且つ語感がいいことから「スカイラーク全部」は多用され、そして定着した。そのうちスカイラークに関係ない質問にも「スカイラーク全部」が用いられた。スレッドの途中にただ脈絡も無く「スカイラーク全部」と書かれるようにもなった。やがてHR/HM板の大半のスレッドで「スカイラーク全部」を目にするようになり、そうしていつの間にか「スカイラーク全部」という一つのムーブメントが完成していたのである。スカイラークというバンドは、2ちゃんねるによって広められたバンドと言っても過言ではない。不可能とされていた来日が実現したときも、ライブ会場には大勢の2ちゃんねらーがかけつけ、そして「全部!全部!」なる全部コールがされた。以降の数少ない来日の度にこの全部コールはなされ、そしてスカイラークの来日ライブにはかかせないものになっている。
2006年2月に発売されたロッキンf誌に「2ちゃんねるから生まれたヒーロー」と書かれたスカイラークの記事が掲載され、遂に音楽雑誌にまで「スカイラーク全部」が使用されるようになってしまった。