ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ
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ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ(Giovanni Battista Tiepolo, 1696年3月5日 - 1770年3月27日)は、ルネサンス最後期のイタリアの画家。
本名はジャンバッティスタ・ティエポロ(Giambattista Tiepolo)。彼は18世紀のイタリアを代表する偉大な画家であり、ルネサンス期の美術絵画の伝統を締めくくる最後の巨匠である。
1696年、ヴェネツィアに生まれ、徒弟時代は歴史画の大家の一人であるグレゴリオ・ラッザリーニに師事する。ティエポロは稀代のフレスコ画の名手であり、瑞々しく壮麗な作風は底抜けに明るくきらびやかである。宮殿や貴族の館を彩る天井画は下方から見上げる仰視法を取り入れ、イリュージョンの効果を完璧なものとしている。
1770年3月27日、マドリードで死去。生前はヨーロッパ全土で名声の極みを迎えたが、没後、新古典主義の台頭で急速にその評価は凋落した。
彼の息子ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロとロレンツォ・バルディッセーラ・ティエポロも画家である。
[編集] 代表作
- 天井画 オリュンポス山と四大陸の寓意(ドイツ、ヴュルツブルク司教館)
- 太陽神の凱旋車の疾走(1740)(ミラノ、パラッツオ・クレリチ)
- ヴィーナスと時の寓意(ロンドン、ナショナルギャラリー)