ジョン・ホイーラー
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ジョン・アーチボルト・ホイーラー(John Archibald Wheeler、1911年7月9日 - 2008年4月13日)は、アメリカ合衆国の物理学者である。
フロリダ州ジャクソンビルで生まれ、1933年にジョンズ・ホプキンス大学を卒業し、プリンストン大学の助教授となった。第二次世界大戦の間、マンハッタン計画に参加した。 ニールス・ボーアと共同で「核分裂メカニズム」を書き上げ、水爆計画推進に貢献した。
アルベルト・アインシュタインの共同研究者として、統一理論の構築に取り組んだ。そして、一般相対性理論、量子重力理論の理論研究で多くの足跡を残した。1960年代には、中性子星と重力崩壊の理論的分析を行ない、相対論的天体物理学の先駆者となった。宇宙の波動関数を記述するホイーラー・ドウィット方程式(Wheeler-DeWitt equation)は、量子重力研究の先駆的成果の一つである。また、ワームホール(1957年)や、ブラックホール(1967年)の命名者でもある。