ジェイソン・イズリングハウゼン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| ジェイソン・イズリングハウゼン Jason Isringhausen セントルイス・カージナルス No.44 |
|
 |
|
| 基本情報 | |
|---|---|
| 国籍 |  アメリカ合衆国 |
| 出身地 | イリノイ州ブライトン |
| 生年月日 | 1972年9月7日（35歳） |
| 身長 体重 |
6' 3" ＝約190.5cm 230 lb ＝約104.3kg |
| 選手情報 | |
| 投球・打席 | 右投右打 |
| 守備位置 | 投手 |
| プロ入り | 1991年 MLBドラフト44巡目（全体1,156位）でニューヨーク・メッツから指名 |
| 初出場 | 1995年7月17日 カブス戦 |
| 年俸 | 8,750,000ドル（2007年）[1] |
| 経歴 | |
|
|
| ■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 | |
ジェイソン・デリック・イズリングハウゼン（Jason Derik Isringhausen, 1972年9月7日 - ）は、アメリカ合衆国イリノイ州ブライトン出身の野球選手。投手、右投右打。MLBセントルイス・カージナルスに在籍している。
日本語メディアではイズリングハウゼンと表記されることが多いが、米国での発音はイズリンハウゼンに近い。チーム内での愛称はイジー（Izzy）。
目次 |
[編集] 経歴
高校時代は強肩強打の野手として注目されていた。野球のみだけでなく、バスケットボールやアメリカンフットボールでも活躍。大学を経て、1991年6月にニューヨーク・メッツからドラフト44巡目（全体1,156位）指名を受け、ほぼ1年後の1992年5月に入団、投手に転向する。1995年7月にメジャーデビュー。すぐさま先発に定着し、9勝2敗を記録した。当時のイズリングハウゼンは、ほぼ同時期にデビューしたポール・ウィルソンやビル・パルシファーとともにメディアから『新世代の三銃士』と評され、大いに期待される存在だった[2]。
しかし翌1996年は3人揃って不調。イズリングハウゼン自身も肩や肘、手首の相次ぐ故障に苦しみ、故障者リスト入りを繰り返した。1999年、トレード期限間際にオークランド・アスレチックスへトレードされ、これを機に本格的にクローザーへ転向することになる。2000年・2001年はとも30セーブ以上を挙げ、チームの2年連続ポストシーズン進出に貢献した。
2001年オフにセントルイス・カージナルスにFA移籍。2003年は怪我による離脱で22セーブに終わったが、2004年は球団タイ記録の47セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得する。2005年も安定した投球を見せていたが、2006年は腰の故障の影響で被本塁打が増加し、たびたびセーブに失敗。シーズン終了を待たずにクローザーの座をアダム・ウェインライトに託し、手術に踏み切った。リー・スミスが保持していた球団セーブ記録（160セーブ）を更新したものの、カージナルスが10度目の世界一となったワールドシリーズには出場できずに終わった。
2007年はクローザーに復帰し、9月まで防御率を1点台に抑える好投。セーブ失敗は2回（4月と6月に1回づつ）だけと守護神としての地位を取り戻した。8月26日のブレーブス戦で、カージナルスでの通算200セーブを達成。
[編集] 投球スタイル
持ち球は95mph（約152.9km/h）のフォーシームと、大きな縦のカーブ。時折カッターを投げることもあるが、基本的にはこの2つだけで打者を押さえ込むパワーピッチャーである。それゆえカーブが低目に決まっているうちはほとんど打たれないが、高目に抜けだすと被本塁打が増加する。
[編集] 年度別投球成績
| 年度 | 球団 | 勝利 | 敗戦 | 試合 | 先発 | 完投 | 完封 | 完了 | セーブ | ホールド | 投球回 | 被安打 | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 四球 | 奪三振 | 死球 | 暴投 | 打者 | 防御率 | WHIP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1995 | NYM | 9 | 2 | 14 | 14 | 1 | 0 | 0 | 0 | -- | 93.0 | 88 | 29 | 29 | 6 | 31 | 55 | 2 | 4 | 385 | 2.81 | 1.280 |
| 1996 | NYM | 6 | 14 | 27 | 27 | 2 | 1 | 0 | 0 | -- | 171.2 | 190 | 103 | 91 | 13 | 73 | 114 | 8 | 14 | 766 | 4.77 | 1.532 |
| 1997 | NYM | 2 | 2 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | -- | 29.2 | 40 | 27 | 25 | 3 | 22 | 25 | 1 | 3 | 145 | 7.58 | 2.090 |
| 1998 | NYM | メジャーでの登板なし | ||||||||||||||||||||
| 1999 | NYM/OAK | 1 | 4 | 33 | 5 | 0 | 0 | 20 | 9 | 0 | 64.2 | 64 | 35 | 34 | 9 | 34 | 51 | 3 | 4 | 286 | 4.73 | 1.515 |
| 2000 | OAK | 6 | 4 | 66 | 0 | 0 | 0 | 57 | 33 | 0 | 69.0 | 67 | 34 | 29 | 6 | 32 | 57 | 3 | 5 | 304 | 3.78 | 1.435 |
| 2001 | OAK | 4 | 3 | 65 | 0 | 0 | 0 | 54 | 34 | 0 | 71.1 | 54 | 24 | 21 | 5 | 23 | 74 | 0 | 2 | 293 | 2.65 | 1.079 |
| 2002 | STL | 3 | 2 | 60 | 0 | 0 | 0 | 51 | 32 | 0 | 65.1 | 46 | 22 | 18 | 0 | 18 | 68 | 1 | 0 | 257 | 2.48 | 0.980 |
| 2003 | STL | 0 | 1 | 40 | 0 | 0 | 0 | 31 | 22 | 1 | 42.0 | 31 | 14 | 11 | 2 | 18 | 41 | 0 | 6 | 174 | 2.36 | 1.167 |
| 2004 | STL | 4 | 2 | 74 | 0 | 0 | 0 | 66 | 47 | 0 | 75.1 | 55 | 27 | 24 | 5 | 23 | 71 | 2 | 1 | 308 | 2.87 | 1.035 |
| 2005 | STL | 1 | 2 | 63 | 0 | 0 | 0 | 52 | 39 | 1 | 59.0 | 43 | 14 | 14 | 4 | 27 | 51 | 1 | 2 | 245 | 2.14 | 1.186 |
| 2006 | STL | 4 | 8 | 59 | 0 | 0 | 0 | 51 | 33 | 0 | 58.3 | 47 | 25 | 23 | 10 | 38 | 52 | 3 | 3 | 257 | 3.55 | 1.457 |
| 2007 | STL | 4 | 0 | 63 | 0 | 0 | 0 | 54 | 32 | 0 | 65.3 | 42 | 21 | 18 | 4 | 28 | 54 | 2 | 3 | 267 | 2.48 | 1.071 |
| 通算 | 12年 | 44 | 44 | 570 | 52 | 3 | 1 | 436 | 281 | 2 | 864.2 | 767 | 375 | 337 | 67 | 367 | 713 | 26 | 47 | 3687 | 3.19 | 1.311 |
※数字は2007年までのもの。太字はリーグ1位。
[編集] 獲得タイトル・表彰・記録
- 最多セーブ 1回：2004年
- MLBオールスターゲーム選出 2回：2000年、2005年
- ニューヨーク・メッツ在籍時の1996年5月29日、ジャイアンツの投手ウィリアム・ヴァン・ランディングハム（William Van Landingham）と先発で投げ合った。2チームの先発投手の名前の合計文字数はメジャー史上最長タイ記録だった。
- 2002年4月13日、アストロズ戦の9回に登板。ダリル・ワード、ホセ・ビスカイーノ、フリオ・ルーゴを相手に「3者連続3球三振」を記録。メジャー史上31人目（ナショナルリーグでは22人目）。試合は2－1でカージナルスが勝利した。
- 2006年6月13日、カージナルスでの通算161セーブ目を挙げ、リー・スミスを抜いて球団セーブ記録を更新した。
[編集] 参考資料
- ^ "St. Louis Cardinals 2007 Salaries," ESPN.com. 2007年8月20日閲覧。
- ^ 出野哲也 「“2世”になれなかった選手 ならなかった選手」 『月刊スラッガー』2005年10月号、日本スポーツ企画出版社、2005年、雑誌15509-10、32-33頁。
[編集] 外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
|
|
|
|---|---|
| 投手 | 68 ミッチェル・ボッグス / 29 クリス・カーペンター / 33マット・クレメント / 34 ランディ・フローレス / 31 ライアン・フランクリン / 77 ブレイク・ホークスワース / 44 ジェイソン・イズリングハウゼン / 56 ケルビン・ヒメネス / 19 タイラー・ジョンソン / 52 ジョシュ・キニー / 26 カイル・ローシュ / 41 ブレンダン・ルーパー / 46 カイル・マクレラン / 64 ジェイソン・モッテ / 30 マーク・マルダー / 65 マイク・パリシ / 63 クリス・ペレス / 35 ジョエル・ピネイロ / 23 アンソニー・レイエス / 36 ラス・スプリンガー / 48 ブラッド・トンプソン / 27 ロン・ビローン / 50 アダム・ウェインライト / 37 トッド・ウェルマイヤー / 67 マーク・ウォーレル |
| 捕手 | 21 ジェイソン・ラルー / 4 ヤーディアー・モリーナ |
| 内野手 | 8 トロイ・グロース / 70 ジャレッド・ホフパワー / 3 シーザー・イズトゥリス / 7 アダム・ケネディ / 12 アーロン・マイルズ / 5 アルバート・プホルス / 13 ブレンダン・ライアン / 12 リコ・ワシントン |
| 外野手 | 24 リック・アンキール / 54 ブライアン・バートン / 16 クリス・ダンカン / 43 フアン・エンカルナシオン / 86 コディ・ハーザー / 47 ライアン・ラドウィック / 62 ジョー・メイサー / 55 スキップ・シューメイカー |
| 監督・コーチ | 10 トニー・ラルーサ（監督） / 20 ルー・ブロック（特別インストラクター） / 18 デーブ・ダンカン（投手コーチ） / 45 ボブ・ギブソン（特別インストラクター） / 38 マーティ・メイソン（ブルペンコーチ） / 39 デイブ・マッケイ（一塁コーチ） / 15 ハル・マクレー（打撃コーチ） / 11 ホセ・オケンドー（三塁コーチ） / 49 ジョー・ペティーニ（ベンチコーチ） / 2 レッド・ショーエンディンスト（特別アシスタントコーチ） |
| 公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年6月6日更新 | |
