シルバード
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シルバードは、コンピュータRPG『クロノ・トリガー』に登場する架空の乗り物。
最初は時間を移動するだけのタイムマシンであるが、後に飛行機型に改造され、空を飛ぶことができるようになる。ゲーム中で主人公たちが時間と空間を移動するために使用され、主人公たちの旅の手助けとなる。
英語版では Epoch という名前である。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] クロノ・トリガーでのシルバード
シルバードは、古代 (B.C.12,000) に栄えたジール王国の“理の賢者”ガッシュによる、最高にして最後の発明品である。古代にいたガッシュは、宇宙寄生生物ラヴォスの影響で、未来 (A.D.2300) へ飛ばされてしまう。そこでガッシュは、A.D.1999に起きた、後に「ラヴォスの日」と呼ばれる大災厄によって死の星と化した世界で生きることを余儀なくされる。ガッシュは未来でラヴォスの研究を続け、「もし誰かがこの未来を変えようとするならば、その誰かはまず時間を越えることができなくてはならない」と結論付けた。
ガッシュは狂気に犯されつつも死ぬまで研究を続け、どうにか動くタイムマシンを作ることに成功する。ガッシュはこのタイムマシンを「時の翼」と呼んだ。ガッシュは間もなく死んでしまうが、死の前に己の意識をヌゥに移植する。
主人公であるクロノたちは、旅を続けるためにタイムマシンが必要となったため、ガッシュの住処を訪れる。ガッシュの意識が移植されたヌゥは、クロノたちにタイムマシンを与え、その使い方を教える。このとき、このタイムマシンに名前をつけることができる(デフォルトネームは「シルバード」)。
この時点ではシルバードは空を飛ぶことはできないが、異なる時代の同じ地点に移動することができる。クロノたちはこのタイムマシンを使って、古代のジール王国へ戻る。
ラヴォスが目覚めてジール王国が崩壊した後、シルバードはジール女王の側近であるダルトンに奪われてしまう。王国崩壊でジール女王と彼女の後継者であるサラとジャキが行方不明になったため、ダルトンは自分が王であると宣言し、シルバードを空飛ぶ玉座「スカイ・ダルトン・ギョクーザ」に改造する。主人公たちはダルトンに捕らえられ監禁されるが、逃げ出してダルトンを倒し、空飛ぶタイムマシンとなったシルバードを取り返す。
飛行機能を持った状態のシルバードで「ラヴォスの日」へ移動すると、地表に現れたラヴォスに突撃するかどうか選択できる。突撃を行なうと、ラヴォスの外殻を破りラヴォス体内へ直接侵入することができる。これにより、ラヴォス外殻との戦闘を回避することができるが、シルバードは完全に大破してしまうため、後戻りが出来なくなる。ラヴォスを倒したとき、シルバードがある場合と無い場合とでエンディングが異なる。
[編集] クロノ・クロスでのシルバード
『クロノ・クロス』では、ANOTHER WORLDの蛇骨館にガッシュが登場する。蛇骨館の隠し部屋では、シルバードの進化形と思われる「ネオ・シルバード」を見ることができ、ガッシュがネオ・シルバードに乗って現代へ渡ってきたことが分かるが、作中で主人公たちがこのタイムマシンを使用することはできない。
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シリーズ | クロノ・トリガー - ラジカル・ドリーマーズ - クロノ・クロス |
用語 | グランドリオン - シルバード - ラヴォス |
クロノ・トリガーの登場人物 | クロノ - マール - ルッカ - カエル - ロボ - エイラ - 魔王 |