クロノ (クロノ・トリガー)

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クロノ (Chrono) は、スクウェア（現スクウェア・エニックス）のロールプレイングゲーム『クロノ・トリガー』に登場する架空の人物で、同作の主人公。

[編集] ゲーム中での活躍

ガルディア王国のトルースの村で母ジナとの二人暮らしをしていたクロノは千年祭にてリーネの鐘の近くで少女マールと偶然ぶつかったことが切っ掛けで彼女と行動を共にすることになる。そして予期せずも中世へタイムスリップして、消えたマールを追うが、行方不明の王妃と間違えられて中世のガルディア城にいた彼女を見つけ出したそのとき突然彼女が消えてしまう。そこへ後から追ってきたルッカが、彼女がガルディア王女マールディアであることと彼女の祖先であるリーネ王妃が魔物に誘拐されて死の危機にある事が彼女の消えた原因であると説明する。マリノア修道院の魔物ヤクラを倒しリーネ王妃（と大臣）を救い出した結果、マールは再び出現した。

現代に戻り、ガルディア城まで彼女をエスコートしたクロノは王女誘拐犯として裁判を受ける。この時千年祭での行動によって有罪か無罪かが分かれ、有罪だと死刑宣告を受け、無罪でも3日間の禁固を課せられる。しかし、どちらにせよ今後の展開に影響はなく（無罪だとさし入れとしてアイテムが貰えるだけ）、どちらにせよ大臣によって死刑を宣告されてしまう。刑務所から逃れたクロノは助けに来たルッカと家出したマールと共に追ってを逃れ、ガルディアの森の中に見つけたゲート（時空の裂け目）を通って未来の世界へと転移する。

荒廃した未来の世界でクロノ達は星に寄生する宇宙生命体ラヴォスの存在を知り、未来を破滅から救う方法を探し始める。その結果辿り着いた古代ジール王国の海底神殿で、彼らはついにラヴォスと対峙する。強力なラヴォスの前に為す術無く倒れた仲間たちの代わりにラヴォスの犠牲となって消えてしまった（ジール王国の王子ジャキから予言された事が本当になってしまった）。その後彼は時の卵クロノ・トリガーによって死の運命から救い出される。

[編集] 特徴

ゲームの主人公であるが、ドラゴンクエストシリーズなど他のRPGの場合によくみられる様に、一部の例外を除き一言も話さない（いわゆる喋らない主人公）であるが、従来とは異なり選択肢は「はい」「いいえ」に限らず多彩で、そこから彼の個性が伺える様になっている。また、クロノ自身がプレイヤーとは異なる意思を有しているような場面がいくつか見られ、特に古代編ではボッシュに自らサラ救出を申し出たり、ラヴォスの前で倒れた仲間を庇うために身を挺すような行動をとる等、プレイヤーの分身とは厳密には異なる設定となっている。このような主人公の扱いは、二作目であるクロノ・クロスにも受け継がれている。これについては、堀井雄二がスクウェアに序盤のストーリーの原案を手渡した際、「主人公は喋らせないように」と、譲らなかったためであると、当時のVジャンプ増刊号のインタビューにあることから、実際のシナリオを組んだ加藤正人によるものと思われる。反面、堀井雄二がシナリオのプロットまで組んだ冒頭では「はい」「いいえ」の選択肢しか存在しておらず、加藤正人が手がける序盤以降のものとは大きく異なっている。エンディングの１つに彼が言葉を発するシーンがある。鳥山明のキャラクターデザインに共通してツンツン頭と筋骨隆々の体躯に、大きな目が特徴にある。彼の武器は日本刀である。属性は天で、冥に相反し、サンダー、サンダガといった雷の魔法、復活魔法レイズ、光の最強魔法シャイニングを使える。なお英語版での彼の属性は"Lightning"となっている。

[編集] その他

魔王城での戦いの後、時空の渦に巻き込まれた後のクロノの夢の中で、クロノとマールが結婚していて（クロノは解雇された）描写がある。プレイステーション版のエンディングで追加されたアニメーションにもクロノとマールの結婚式が含まれたものがある。次作『クロノ・クロス』ではクロノ、マール、ルッカは子供の姿で幻としてのみ現われる。PS版のボーナスムービーにはA.D.1005年（ゲーム中の現代から5年後）にガルディア王国が没落することが描かれている。 トリガーとクロス、二つのゲームの間の20年間にクロノに何があったのかは明らかにされていない。

表・話・編・歴 クロノシリーズ
シリーズ	クロノ・トリガー - ラジカル・ドリーマーズ - クロノ・クロス
用語	グランドリオン - シルバード - ラヴォス
クロノ・トリガーの登場人物	クロノ - マール - ルッカ - カエル - ロボ - エイラ - 魔王