シアナミド
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シアナミド | |
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一般情報 | |
IUPAC名 | cyanoazane |
別名 | |
分子式 | CH2N2 |
分子量 | 42.0 g/mol |
組成式 | |
式量 | g/mol |
形状 | 無色針状結晶 |
CAS登録番号 | 420-04-2 |
SMILES | |
性質 | |
密度と相 | g/cm3, |
相対蒸気密度 | 1.45 (空気 = 1) |
水への溶解度 | 77.5 g/100 mL (15℃) |
への溶解度 | g/100 mL ( ℃) |
への溶解度 | g/100 mL ( ℃) |
融点 | 45~46 °C |
沸点 | 140 °C(2.5 kPa) |
昇華点 | °C |
pKa | |
pKb | |
比旋光度 [α]D | |
比旋光度 [α]D | |
粘度 | |
屈折率 | |
出典 | ICSC |
シアナミド(cyanamide)とは、化学式H2N-CNで表される化学物質である。化成品原料や肥料として利用される物質であり、医薬品として使用される場合もある。
目次 |
[編集] 製法
カルシウムシアナミドを水と反応させ、二酸化炭素を溶液に通じるとシアナミド水溶液が得られる。硫酸で中和してカルシウムを沈殿させ、濃縮すると無色針状晶として得られる。
[編集] 性質
シアナミドはカルボジイミドと互変異性をもっている。アルカリ性で加熱するとシアナミドとカルボジイミドとが反応したジシアンジアミドが生成する。ジシアンジアミドは土壌中の水分で徐々に分解して、尿素と炭酸アンモニウムになる。ジシアンジアミド自身は植物に有害なので基肥として利用される。
シアナミドはアミンと反応してグアニジンとなるので、化成品原料として重要である。
シアナミド自身は刺激性を持ち、皮膚に触れると炎症を引き起こす。日本では毒物及び劇物取締法で毒物に指定されている。
[編集] 医薬品
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シアナミドは日本薬局方一部収載品で、慢性アルコール中毒、過飲酒者に対して断酒、節酒目的で用いられる。商品名は、シアノマイド。
[編集] 作用機序
本剤はアルデヒドデヒドロゲナーゼを阻害するので肝臓におけるエタノール(エチルアルコール)代謝を抑制し、悪酔いの原因となるアセトアルデヒドを体内に蓄積させる。このため少量の酒でも苦しい目に遭い、断酒、節酒の効果がもたらされる。
[編集] 注意事項
本剤を服用時は、嗜好品である酒を飲まなくても、奈良漬のようなエチルアルコールを含む食品や少量の薬用酒を摂取した程度でも悪酔いすることがある。 「飲酒」とまで言わない程度のアルコール摂取にも注意が必要である。
[編集] 関連項目
- (肥料、農薬。シアナミドを含むので施肥(散布)後に飲酒すると危険。施肥(散布)後、24時間くらいは飲酒を避けるべき)