コヨーテ
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?コヨーテ | |||||||||||||||||||||||||||
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種の保全状態評価[1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) |
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Canis latrans Say, 1823 |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||
コヨーテ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Coyote | |||||||||||||||||||||||||||
生息域
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コヨーテ(スペイン語:coyote)は、ネコ目(食肉目)イヌ科イヌ属に属する哺乳類。北アメリカ大陸に広く分布し、オオカミに近縁の種である。オオカミより小型で体高60cm以内、体重9~20kg(平均14kg)ほど。アメリカ南東部に生息するアメリカアカオオカミはオオカミとコヨーテの雑種と考えられている。オオカミのようにイヌとの間に繁殖能力のある雑種を作ることが可能で、それはコイドッグ(Coydog)と呼ばれている。低リスクながら、絶滅が危惧されている。
コヨーテという種名はメキシコのスペイン語を通じてナワトル語(アステカ語)のcóyotl (コヨトル、IPA /ˈkɔ.jɔtɬ/)が変形したもので「歌う犬」を意味する。なお、アメリカ英語では変則的に「カイオウティ」と発音する。
目次 |
[編集] 生態
コヨーテは単独またはペア、ときに小規模な群れで活動する。適応力に優れていて、都市周辺部でも見られる。通常ネズミやウサギ、プレーリードッグなどを狩るが、オオカミのいない地域では群れでより大きな獲物を狩ることもある。また人間の残飯や果物を漁ることもある。イヌのように尿で縄張りを主張する。コヨーテはオオカミのようによく遠吠えをする。
一夫一妻型で年一回冬に繁殖し、春に子が生まれる。妊娠期間は63日前後。子育ては両親によって行われるが、前年に生まれた子が手伝うこともある。子は秋には一頭で狩りをするようになる。
[編集] 文化
北アメリカインディアンのハイダ族は、コヨーテをトリックスターの神として崇めていた。
アメリカ合衆国サウスダコタ州は「コヨーテ州」という愛称がある。
[編集] 飼育状況
[編集] 日本国内で見られるコヨーテ
日本国内でのコヨーテの展示飼育は少なく3ケ所の動物園において飼育されている。
[編集] 脚注
- ^ Sillero-Zubiri & Hoffmann(2004). Canis latrans. 2006 IUCN Red List of Threatened Species. IUCN 2006. Retrieved on 05 May 2006. Database entry includes justification for why this species is of least concern