ゲーリー・スナイダー
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ゲーリー・スナイダー(Gary Snyder、1930年5月8日 - )は、20世紀のアメリカを代表する自然詩人である。代表作の詩集『亀の島』ではピューリッツアー賞を、『終わりなき山河』ではボリンゲン賞を受賞。アレン・ギンスバーグやジャック・ケルアックなどとの交友関係は有名で、1950年代前半には「ビート・ジェネレーション」の詩人として活躍した。1956年から1968年までの期間の大半は京都に滞在し、相国寺や大徳寺で臨済禅を学んだ。この時期には宮沢賢治の詩の翻訳も試み、「春と修羅」などの一連の作品の英訳が『奥地』(The Back Country)に所収されている。アメリカに帰国後は、地域に根ざした環境保護運動、カリフォルニア大学デーヴィス校の教授など多彩な活動を展開した。スナイダーの作品は、人間と自然との関係をテーマにしたものが多く、ヘンリー・デイヴィッド・ソローの作品を原型とする自然文学、いわゆる「ネイチャーライティング」の系譜に位置づけられる。
[編集] 主な詩集
- 『亀の島』(Turtle Island、1974年)
- 『ノー・ネイチャー』(No Nature、1992年)
- 『終わりなき山河』(Mountains and Rivers Without End、1996年)
[編集] 主なエッセイ集
- 『地球の家を保つには』(Earth House Hold、1969年)
- 『野生の実践』(The Practice of the Wild、1990年)
- 『惑星の未来を想像する者たちへ』(A Place in Space、1995年)