クロスカッティング
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クロスカッティング(cross-cutting)は、異なる場面のシーンを交互に撮影(映写)することにより、臨場感や緊張感などの演出効果を齎す映画の撮影技法である。また、フラッシュバックとも呼ばれる。通常は、同時に複数の場所で進行している出来事を、交互に見せることが多い。映画史においては、1903年のアメリカ映画『大列車強盗』で、逃亡する強盗一味と彼らを追いかける保安官の場面などにおいて初めて用いられた。D・W・グリフィスが1915年の『國民の創生』における戦闘シーンで効果的に用いたことにより、更に普及した。
カットバック(cutaway / cutback)は、クロスカッティングと殆ど同じで、やはり異なる場面のシーンを交互に撮影する技法だが、通常、カットバックは場面Aから場面Bに短時間で戻る一回の動きを指す。
フラッシュバック(Flashback)は、クロスカッティングとカットバックのバリエーションの一つで、非常に短い間隔で異なる場面のシーンを切り返すことである。フラッシュバックを多用(重用)し、独自のスタイルを築き上げた作家としてサム・ペキンパーなどが有名である。