クルド民主党
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クルド民主党（الحزب الديمقراطي الكردستاني , Al-xzb l-dimkrati al-kurdistani, 英語略称: KDP）はイラク北部で活動するクルド人の政党。フセイン政権時代のクルド人反体制組織として、クルド愛国同盟と並ぶ二大勢力の一つであった。クルディスタン民主党と表示することもある。メンバーは推定1万5千人。クルド人自治区の西部を支配していた。
クルド人の有力家系「バルザーニー家」出身でクルド独立闘争の英雄であるムスタファ・バルザーニーが、1946年民族独立を目指してクルド人民共和国独立と同時期のイランで設立した。
1975年に幹部のジャラール・タラバーニーがクルド愛国同盟を設立してからは内部闘争に突入したが、対イラク独立では共通の目的をもっていたために87年からは共同歩調をとり、1992年に「クルド民族議会」を選出するまでに至ったこともある。しかし、1994年以降は路線やトルコ貿易など資金源を巡って、しばしば対立した。イランの支援を受けていたクルド愛国同盟に対して、クルド民主党は劣勢に立たされていたため、それに対抗して宿敵であったはずのフセイン政権と手を結んだ。そののち米国の仲介により両勢力は停戦と政治的対話の継続に合意し、2005年の選挙ではクルド愛国同盟と統一会派を組んでいる。
同じクルド人勢力であるトルコのクルド労働者党 (PKK) とは仲が悪く、クルド民主党はトルコ政府と手を結んでいる。ただし、バルザーニーは2007年10月現在進行しているトルコ軍とPKKの紛争では、イラク国内で活動するクルド労働者党（PKK）を庇護する姿勢を強く打ち出している。
