キボシイシガメ

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?キボシイシガメ
キボシイシガメ Clemmys guttata
種の保全状態評価
VULNERABLE (IUCN Red List Ver.2.3 (1994))
分類
界 ： 動物界 Animalia 門 ： 脊索動物門 Chordata 亜門 ： 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 ： 爬虫綱 Reptilia 目 ： カメ目 Testudines 亜目 ： 潜頸亜目 Cryptodira 上科 ： リクガメ上科 Testudinoidea 科 ： ヌマガメ科 Emydidae 亜科 ： ヌマガメ亜科 Emydinae 属 ： キボシイシガメ属 Clemmys Ritgen, 1828 種 ： キボシイシガメ C. guttata
学名
Clemmys guttata (Schneider, 1792)
和名
キボシイシガメ
英名
Spotted turtle

キボシイシガメ（黄星石亀、Clemmys guttata）は、爬虫綱カメ目ヌマガメ科キボシイシガメ属（アメリカイシガメ属）に分類されるカメ。本種のみでキボシイシガメ属を形成する。

目次 1 分布 2 形態 3 生態 4 人間との関係 5 参考文献 6 関連項目 7 外部リンク

[編集] 分布

アメリカ合衆国東部、カナダ南東部

[編集] 形態

最大甲長12.5cm。背甲は黒く、黄色い斑点が入ることが和名の由来。種小名 guttata は「斑点のある」の意で、英名と同義。幼体では甲板に1個づつ黄色い斑紋が入ることが多いが、成長に伴い斑紋の数は増えていく。ピークを過ぎると逆に斑紋は消失していくこともある。

オスは頭部が黒一色もしくは下顎が黄褐色になり虹彩が褐色。メスは下顎が黄色やオレンジ色になり、虹彩はオレンジ色。

Clemmys属は以前は現在イシガメ科に分類されるものも含め多くの種が含まれていたが、分類の整理により現在では本種のみで形成される。（ブチイシガメやモリイシガメ属を含む説もある）

[編集] 生態

流れの緩やかな河川や池沼、湿地、森林等に生息する。水深の浅い場所を好み、あまり水深の深い水場にはいない。多くの生息地では冬季に冬眠する。

食性は雑食で、魚類、両生類、昆虫類、節足動物、甲殻類、動物の死骸、果実、水草、藻類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、3-6月に交尾を行い5-7月に1回に2-8個の卵を1、2回に分けて産む。73-83日で卵は孵化する。発生時の温度により性別が決定する（温度性決定）。性成熟には7-9年程かかるとされる。

[編集] 人間との関係

開発による生息地の破壊や、ペット用の乱獲等により生息数は減少している。そのため生息地では厳重に保護されている。しかし主な生息地であるアメリカ合衆国国内でのペット用としての需要が高く、繁殖個体でも輸出されることがまずないため国家間の流通を規制するワシントン条約には掲載されていない。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。以前はヨーロッパで繁殖された個体が高価ながらも少数流通していたが、最近は日本国内での飼育下繁殖個体の流通も増えている。偏食する個体（特に野生個体で強いとされる）もいるため、できれば購入時に何を食べていたのか尋ねるのが好ましい。アクアテラリウムで飼育される。高緯度に生息する種のため、ある程度成長した健康な個体は野外で飼育されることもある。

[編集] 参考文献

• 『爬虫類・両生類800図鑑　第3版』、ピーシーズ、2002年、209頁。
• 『小学館の図鑑NEO　両生類はちゅう類』、小学館、2004年、73頁。
• 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、10頁。
• 安川雄一郎 「ビギナーにおすすめのカメ12種 初心者向けとして飼育者に薦めるカメ類」『エクストラ・クリーパー』No.1、誠文堂新光社、2006年、136-137頁。

[編集] 関連項目

• ヌマガメ科
  • ヌマガメ亜科

[編集] 外部リンク

• 2007 IUCN Red List of Threatened Species
  • Tortoise & Freshwater Turtle Specialist Group 1996. Clemmys guttata. In: IUCN 2006. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.