ガラテア (衛星)
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ガラテア Galatea |
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ボイジャー2号が撮影したガラテア | |
仮符号・別名 | S/1989 N 4 |
発見 | |
発見年 | 1989年7月 |
発見者 | S・P・シノット ボイジャー2号画像班 |
軌道要素と性質 元期:1989年8月18日 |
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海王星からの平均距離 | 52 526±1km |
離心率 (e) | 0.00004 ± 0.00009 |
公転周期 (P) | 0.43日 |
軌道傾斜角 (i) | 0.052±0.011°(赤道) 0.06°(黄道) |
海王星の衛星 | |
物理的性質 | |
直径 | 204×184×144 km km |
質量 | 2.12±0.08×1018kg |
平均密度 | 0.75 ± 0.1g/cm3 |
自転周期 | 同期回転 |
アルベド(反射能) | 0.08 |
赤道傾斜角 | ~0 |
表面温度 | ~51K |
大気の性質 | |
なし | |
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ガラテア(Galatea、Neptune VI)は海王星の衛星。海王星第6衛星。
[編集] 発見
ガラテアは1989年7月末、ボイジャー2号の海王星接近によって発見された。S/1989 N 4という仮の名を当てられ、同年8月2日に発表されたが、発表内容は5日間にわたって10枚の画像が取られたということのみであった。 ガラテアの質量は環の上に帰納する摂動を利用して概算されている。
[編集] 概要
海王星衛星の中で内側から四番目に位置する衛星。不規則な形であり、地質学変化が加わった形跡がない。おそらくこれは海王星がトリトンを捕獲した際、トリトンの初期軌道が起こした摂動によって砕かれた衛星の破片が再度固まったものであると考えられる。ガラテアは海王星の静止軌道の下にあり、潮汐力によってゆっくり螺旋降下しており、いずれは海王星の大気に消えていくか、ロシュ限界を超えて砕け散り海王星の環になると予想される。
ちょうどガラテアの軌道の外にアダムス環が存在するため羊飼い衛星といわれる。環とガラテアとの共鳴が海王星のユニークな弧の環を形作っていると考えられる。
[編集] 名前の由来
ガラテアという名はギリシア神話のネレイデスの一人、ガラテアに由来する。
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