ガラスCD
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ガラスCD(Glass CD)は、耐用性向上のため基盤部分にガラスを使用したコンパクトディスク(CD)である。
従来のポリカーボネートでは温度、湿度、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒド等の化学物質により反りや透明度に経年変化があった。また、樹脂系基盤特有の問題として複屈折の問題があり、読み取りエラーの原因となっていた。 そのような物理的問題を解決する為に基盤に物理的、化学的、耐久性に優れたガラスを使用した。
NECが1990年に試作品を開発。この際、理論上は約1500年の耐用年数を持つとされたが需要が見込めないと判断され製品化には至らなかった[1]。
その後、2006年にfineNFがトエミ・メディア・ソリューションズとの共同開発で低コスト化を実現し「Extreme HARD GLASS CD」ブランドで製品化。1枚9万8700円で受注生産を行っている[2]。