カールズバッド (ニューメキシコ州)
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カールズバッド(Carlsbad)はアメリカ合衆国ニューメキシコ州エディ郡の郡庁所在地。2000年の国勢調査では、都市の人口は27,463人。カールズバッドは、総人口が51,658人のカールズバッド=アルテシア指定小都市圏の中心である。
カールズバッドは3,295フィートの高度で、チワワ砂漠とペコス川流域に位置している。テキサス州境をまたいで40マイル南西に横たわるグアダルーペ山脈国立公園とともに、カールズバッド洞窟群国立公園は市の18マイル南東に位置している。都市の50マイル圏内にはカールズバッド湖を含む3つの人工湖もある。
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[編集] 地理
カールズバッドは アメリカ合衆国国勢調査局によると、都市の総面積は73.6 km² (28.4 mi²)である。水面積は、全体の0.18%の0.1 km² (0.1 mi²)である。
(32.411893、-104.236277)に位置している。[編集] 歴史
ペコス川の川岸沿いに位置し、カールズバッドはもともと1888年9月15日にエディ(Eddy)の町と命名され、1893年に地方自治体として組織された。薬効のある質の地元の鉱泉の商業的発展と共に、有名なヨーロッパのスパ、ボヘミアのカールズバッド(現在のチェコ共和国のカルロヴィ・ヴァリ)にちなんで、町はその名前をカールズバッドに変えた。1918年3月25日、ニューメキシコ州知事はカールズバッドを都市と宣告した。
1901年、地元のカウボーイによるカールズバッド洞窟(当時は「バットケーヴ(コウモリの洞窟)」と知られていた)の再発見とそれに続く1930年5月14日のカールズバッド洞窟群国立公園の創設は、カールズバッドの町を非常に有名にした。
1925年、炭酸カリウムがカールズバッド近くで発見され、長年の間カールズバッドはアメリカの炭酸カリウム市場で優位を占めた。1960年代に炭酸カリウム市場が衰退した後は、居住者とカールズバッドの指導者たちは、核廃棄物隔離試験施設の建設を働きかけた。議会は1979年にWIPP計画を認可し、1980年に建設が始まった。アメリカ合衆国エネルギー省カールズバッド地区オフィスは1993年にオープンし、最初の廃棄物の輸送は1999年に到着した。
[編集] 人口動勢
基礎データ
人種別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
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年齢別人口構成
収入と家計 |
[編集] 経済
カールズバッドのエリアの経済は、第一に鉱物採取業に基づいている。都市は豊富に石油とガスを産出するパーミアン・ベースン上に横たわり、アメリカ合衆国のどの位置よりも多い炭酸カリウムを産出する。カールズバッドは合衆国エネルギー省のカールズバッド出張所の中心地で、排出された超ウラン廃棄物を核廃棄物隔離試験施設で安全に格納している。サービス業は、いくつかのコールセンターと大きい医学転写センターがあり、カールズバッドで最も新しい成長産業である。都市の50マイル圏内にある観光地には、ふたつの国立公園、リンカーン国有林、en:Living Desert Zoo and Gardens State Parkがあり、クリスマスにはPecos Light Showが行われる。
[編集] 教育、研究施設
カールズバッドの教育は、カールズバッド地方学区、ニューメキシコ州立大学カールズバッド校、サウスウエスト・カレッジの分校、ノースウッド大学で構成される。カールズバッドには、ニューメキシコ州立大学の環境調査研究センター、ニューメキシコ工科大学の国立洞窟カルスト研究センター、国立公園局やカールズバッド市営のいくつかの研究施設がある。合衆国エネルギー省のサンディア国立研究所とロスアラモス国立研究所もカールズバッドに支所を持つ。 カールズバッド都市発展局は、熟練製造技術訓練センターを含む、航空産業技術公園を運営している。カールズバッド高等学校は、合衆国で最大のキャンパスの広さを持つ。
[編集] 交通
カールズバッドはルート62/180とルート285の二つの大きな高速道路が交差している。
[編集] 空港
カヴァーンシティ空港はカールズバッドのすぐ南に位置する公的な空港である。現在ニューメキシコ航空のみが、カールズバッドから、ニューメキシコ州のアルバカーキ、ホブズ、ロズウェルへ運行している。
[編集] 名所
- カールズバッド洞窟群国立公園
- グアダルーペ山脈国立公園
- Living Desert Zoo and Gardens 州立公園
- 国立洞窟カルスト研究センター
- The Cascades of カールズバッド
- リンカーン国有林
- Project GNOME
- Project Playground
- カールズバッド・スケートパーク