オリンパスCAMEDIAシリーズ
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CAMEDIA (キャメディア)とは、オリンパス(オリンパスイメージングを含む)が販売しているデジタルスチルカメラのシリーズのひとつ。細分するとEシリーズ、Cシリーズ、SPシリーズ、FEシリーズに分けられる。
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[編集] 歴史
CAMEDIAシリーズの販売開始は1996年。キヤノンのPowerShotシリーズ、ソニーのCyberShotシリーズなどと並んで長い歴史を持つ。1998年10月には140万画素、1999年8月には210万画素の機種を投入するなど、20世紀末の高画素数化競争の先頭を行き、初期のデジタルカメラ市場を牽引した。また98年にはC-1400XLがカメラグランプリの記者クラブ特別賞をデジタルカメラとしては初めて受賞。99年発売のC-2000ZOOMは本体右側に大型グリップ、左側に光学系を配置し、十字キーやモードダイヤルなども導入、その後の中級機種を代表するデザインとなった。2001年にはC-700 Ultra Zoomを発売、コンパクトなボディに高倍率レンズという今では定番の形態を生み出した。
現在ではよりコンパクトで低価格なμシリーズ、デジタル一眼レフのEシリーズとともにオリンパスのデジタルカメラ製品群の一角をなしている。
[編集] 特徴
- カメラ本体とレンズが一体型となっている、「コンパクトカメラ」に分類される。しかし、ほとんどの機種はレンズ部分あるいはグリップ部が出っ張っており、衣服のポケットに収めるといった持ち運び方にはあまり適さない。その分、大きめのレンズを搭載しており、中級機なら開放絞り値を小さくしたり、普及機なら倍率の大きなズームレンズを搭載したりして特徴を出している。
- かつてオリンパスが得意としていた中級クラスの機種は、対角1/2インチ、または1/1.8インチの大きめのCCDイメージセンサと開放絞り値の小さいズームレンズを採用しており、画素数の少ない古い機種では夜間の撮影で、明るくノイズの少ない描画ができた。レンズ性能、CCDの性能バランスを含めた描画能力に定評があり、インターネット掲示板や雑誌などにおける評価は高かった。また、マニュアル撮影機能も充実していた。
- しかし2007年現在は、レンズ交換式一眼レフカメラ(Eシリーズ)またはローコスト普及機(μ-DIGITAL)に主眼を置いているため、Canon PoweShot G7/G9 や RICOH GRデジタル, Caplio GX-100などの"高級コンデジ"とされるものに対抗しうる機種がCAMEDIAシリーズに存在せず、高級・中級クラスの製品はおざなりにされている印象がぬぐえないのも事実である。
[編集] 主な製品一覧
搭載されている受光素子 (CCD) の大きさでクラス分けした。(公称(有効)画素数の大小でクラスや画質が決まるわけではない。 画素数と受光素子の大きさのバランスが重要であるといえる。)
[編集] 高級機
対角2/3インチサイズCCDを搭載した画質重視のモデルを挙げる。レンズ一体型一眼レフタイプ(EVF(電子ビューファインダー)を含む)を搭載したカメラであり、レンズ交換式一眼レフカメラほどではないがサイズも大きく、コンパクトとは言い難い。 (※E-SYSTEMに分類される機種でもCAMEDIAを名乗るものはここで挙げる。)
- E-10
- E-20
- C-1400L/XL
- C-2500L
- C-8080 WideZoom (EVFタイプ)
など。
なお、1/2インチサイズCCDではあるがその機能性から高級機に分類されるものもある。
- E-100RS (EVFタイプ)
[編集] 中級機
対角1/2インチまたは1/1.8インチサイズCCDを搭載したコストパフォーマンス重視のモデルを挙げる。かつての主力クラスであり、デジタルスチルカメラ史で一世を風靡した名機も存在する。機種によっては広角側の開放絞り値F1.8のレンズを装備、500万画素クラス以上の機種では記録カードがスマートメディアだけでなくコンパクトフラッシュやxDピクチャーカードにも対応している。
2007年現在でも1200万画素クラス・対角1/1.8インチサイズCCD搭載機種は存在するものの、機能を絞り込み、レンズを小口径にする、外部フラッシュにも未対応など性能・仕様を下げており、厳密にはこのクラスの製品は存在しないといえる。
- C-2000 ZOOM
- C-2020 ZOOM
- C-2040 ZOOM (F値1.8レンズ搭載機)
- C-2100 Ultra Zoom (光学式手振れ補正機能を搭載した、オリンパス初の高倍率ズーム機)
- C-3030 ZOOM
- C-3040 ZOOM (F値1.8レンズ搭載機)
- C-4040 ZOOM
- C-5050 ZOOM (F値1.8レンズ搭載機)
- C-5060 Wide Zoom
- C-7070 Wide Zoom
など。
[編集] 廉価・普及機
対角1/2.5インチ以下の小さなサイズのCCDを使用したもの、機能をある程度絞り込むなど、ローコストを主眼に置いている。中には光学10倍ズームレンズを搭載した機種もあるが、それ以外のスペックが抑えられている。1200万画素クラス・1/1.8インチサイズCCD搭載機種でも、機能を絞り込み、レンズを小口径にするなど性能・仕様・価格を下げたものは普及機といえる。
※ 中級クラスのモデルをベースに、機能を絞り込んだ派生モデルもこのクラスに含めた。
- C-860L
- C-900/920/960/990 ZOOM
- C-3100 ZOOM
- C-4100 ZOOM
- C-700/720/730/740/745/750/755/760/770 Ultra Zoom (C-2100 Ultra Zoomをコンパクトに改善したヒット機、ただし光学式手振れ補正機能が省かれている)
- SP-500/510 UltraZoom(高感度撮影、RAW記録に対応した光学10倍ズーム機、光学式手振れ補正は搭載されていない)
- SP-550/560 UltraZoom(センサーシフト式手ぶれ補正を搭載した、光学18倍ズーム機)
- SP-570 UltraZoom(センサーシフト式手ぶれ補正を搭載した、光学20倍ズーム機)
- FE-300/290/280/270/250/220D
ほか多数。
[編集] 外部参考リンク
- オリンパス コンパクトデジタルカメラ(公式ページ)
- デジカメ OLYMPUSのクチコミ掲示板【価格.com】(余程古いタイプでなければここで機種や仕様概要を確認できる)