オイミャコン
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オイミャコン(ロシア語:Оймякон)は、ロシア・サハ共和国の北東、インディギルカ川の約2km西に位置する村。人口約800人。 北緯63度15分0秒東経143度9分0秒、つまり北極圏のわずかに南に位置している。標高740m。オイミャコンの周囲はインディギルカ川の準平原が広がり、川自体の流路も網の目状に迷走している。川から数km離れると浸食が進み老年期に達したなだからな山地(丘陵地帯)が広がる。
1933年2月6日、摂氏マイナス71.2度(-96F)の気温が記録された(ただし、この測定法には議論がある)ことで、オイミャコンは北半球の寒極『北の極寒の地』、定住地の中で最も寒い地の一つとして知られることとなった。またこれは北半球の記録でもっとも寒い気温である(南半球は南極大陸で記録されている)。これはシベリア大地に依って大気が大幅に冷却される事が大きく作用している。逆に夏は気温が摂氏30度を越えることもあり、夏と冬の気温差が非常に大きい地でもある。
オイミャコンの名前は、ヤクート語で『不凍の水』という意味である。これは、この地が永久凍土であるにもかかわらず、天然の温泉が近くに湧いているからである。
オイミャコンには水道がなく(凍るため)、近くの川に住民はそこまで牛や馬にタンクを引かせて水汲みに行く。そこの水源の水温は約2度と外気温よりも高いため凍ることがない。