エディンバラ公
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エディンバラ公(エディンバラこう、Duke of Edinburgh)は、スコットランドの首都エディンバラに因むイギリスの公爵位のひとつ。1726年以来、「エディンバラ公」として3期、「グロスター=エディンバラ公」(Duke of Gloucester and Edinburgh)として1期、計4回存在している。現在のエディンバラ公はエリザベス女王の夫フィリップ殿下。
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[編集] 沿革
[編集] エディンバラ公(第1期)
1726年、グレートブリテン貴族 (Peerage of Great Britain) のひとつとして「エディンバラ公」が創設され、時の王太子ジョージ2世の長男フレデリック王子にこれが授けられた。フレデリックの死後、公位はその子のジョージ王子が襲爵した。このジョージ王子が1760年に国王ジョージ3世として即位すると、エディンバラ公は国王が兼ねることになり、「エディンバラ公」はいったん国民の前からその姿を消すことになった。
[編集] グロスター=エディンバラ公
4年後の1764年、ジョージ3世は弟のウィリアム王子に「グロスター=エディンバラ公」を授けている。ウィリアム王子の死後は子のウィリアム=フレデリック王子が襲爵したが、彼には男子がいなかったため、その死後グロスター=エディンバラ公位は廃絶となった。
[編集] エディンバラ公(第2期)
下って1866年、「エディンバラ公」は連合王国貴族 (Peerage of the United Kingdom) のひとつとして復活し、時の女王ヴィクトリアの次男アルフレッド王子にこれが授けられた。しかし彼にも男子がいなかったため、その死後エディンバラ公位は再び廃絶となった。
[編集] エディンバラ公(第3期)
1947年11月19日、時の国王ジョージ6世の長女エリザベス王女と元ギリシア王族のフィリップ・マウントバッテンの婚儀が行われると、同日フィリップには王室の一員として殿下 (HRH, His Royal Highness) の称号が与えられ、翌日「エディンバラ公」が授けられた。したがってこの日から1952年2月に女王として即位するまで、エリザベス王女の正式な称号は「エディンバラ公妃殿下 (HRH The Duchess of Edinburgh)」であった。
なおエリザベス女王とエディンバラ公の三男エドワード王子は、1999年の結婚時に王子としては異例の伯爵位(ウェセックス伯)を授けられているが、これはエドワードがエディンバラ公位の継承者であるためである。
[編集] 関連項目
イギリス王族の公爵位