エアリアル作戦
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エアリアル作戦(Operation Ariel)はダイナモ作戦、サイクル作戦に続いて1940年6月に行われた連合軍のフランスからの撤退作戦である。
シェルブールからは3万630名が6月15日から18日に、サン・マロからは2万147名、ブレストからは3万2584名が16日と17日に、サン・ナゼールとナントからは5万7235名が16日から19日に脱出し、ラ・パリスからも撤退が行われた。サン・ナゼールからの撤退では損害が出た。17日午後5800名を乗せたランカストリア(Lancastria)が空襲で沈み、約3000名が戦死した。また、未完成の戦艦リシュリュー、ジャン・バールを含む艦艇も脱出した。
この後も25日までフランス南部から撤退作戦は続けられた。25日には防空巡洋艦カルカッタが駆逐艦フレーザーに衝突するという事故が発生し、フレーザーは沈没した。
サイクル作戦とあわせて兵員19万1870名が脱出した。