アンソニー・リード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アンソニー・リード(Anthony Reid、1939年-)は、オーストラリアの歴史家。
東南アジア史の研究で知られる。ケンブリッジ大学で博士号取得。イェール大学、オークランド大学などを歴任したのち、オーストラリア国立大学で教壇に立ちつつ、著書「Southeast Asia in the Age of Commerce 1450-1680」において、「交易の時代(Age of Commerce)」という概念を提示した。彼によれば、各地の交易圏が結びつけられ、いわゆる「世界の一体化」が進んでいく15世紀半ばから17世紀末までにおいて、東南アジア世界が、その広域ネットワークにおける中心的な役割を果たしたという。この著作で高い評価を受け、カリフォルニア大学の東南アジアセンター教授に就任した。2002年には福岡アジア文化賞学術研究賞を受賞。
[編集] 邦訳
- 『大航海時代の東南アジア1 貿易風の下で』法政大学出版局、1997年。
- 『大航海時代の東南アジア2 拡張と危機』法政大学出版局、2002年。